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穏やかな休日3

「ゆうくんこれかわいいよー!」

「み、みゆきさん、、、」


一通り動物を見終わり、お土産コーナーに立ち寄ったのだが、、、

みゆきさんがドンドンカゴに入れていく為かなりの重さになっている。


「ゆうくん頑張って!」

「はい、、!」


もう一踏ん張りと思って力を入れるが、


「あ、これも」


みゆきさんが最後に入れた猫の貯金箱で力尽きた。


「もうーゆうくん帰ったらわかるね?」

「は、はい、、」


みゆきさんに持ってもらったがきっと今日の夜も躾されるだろう。

ちょっぴり嬉しいけど。


「じゃあお会計いこっか!」


レジの人が次々と商品のバーコードを読み込んでいき、僕は怖くなって1万円を越えた辺りから見ないようにしていた。

なお、ピッ!ピッ!となり続ける音が恐怖だ。


「ゆうくん早速これに着替えて!」

「わかりました」


お会計を終え、みゆきさん袋から取り出したのはライオンのTシャツ。

可愛くデフォルメされた小さなライオンが色んな所にいる。

こ、こんな可愛いTシャツを僕が、、、

けれど当然断る権利などないのでトイレですくに着替える。

恥ずかしい気持ちで外に出ると


「ゆうくん可愛いー!!!」


スマホを待ち構えたみゆきさんが連写を始めた。

恥ずかしいが、目線を外したら怒られるだろうから頑張ってカメラ目線を維持する。


「私のゆうくん可愛い〜天使じゃん」


私のゆうくん、、、、

こんな場所でもドキドキしてしまう自分がいて、嬉しい気持ちとバレないかというハラハラの感情で複雑だ。


「ゆうくんそろそろ帰ろっか。暗くなりそうだし」

「はい!」


みゆきさんの荷物を持ちたいけど非力な僕では無理だ。

でもその代わり勇気をだしてみゆきさんの手を握る


「ゆうくん!?」

「みゆきさん、、大丈夫です、、今日一日みんな僕達を姉弟って思ってくれてましたから、、」

「ゆうくん、、、嬉しい。でもね」


耳元でみゆきさんが誰にも聞こえないように


「約束破ったからお仕置きね」

「はい、、」


今日の夜はきっとみゆきさんにいっぱいお仕置きされそうだ。

だけど繋いだみゆきさんの手は僕を包むように優しかった。



帰りの電車の中で僕は見えてしまった。

昔通っていた小学校が。

あぁ嫌だな。今の僕はこんなにも幸せなのにどうしても僕の記憶は許してくれないのだろう。


「ゆうくん大丈夫?」

「あ、ごめんなさい。少し考えごとしてて」

「そっか。帰ったら教えてね」


きっと察してくれたみゆきさん。

僕はもう少しだけみゆきさんの手に甘えることにした。


電車を降りて、家の前にくると荷物が置いてあった。


「あ、届いてるー!」

「みゆきさんそれは?」

「昨日頼んだ料理の本とかだよー!」

「えっ!すごい早い!楽しみです!」


今日の夜から早速試してみたいくらいだ。

そういえばよくわからないものを、みゆきさんが頼んでたけどあれってもしかして、、今日のお仕置きに使われたりするのかな?

期待に胸を膨らませてお家に帰る。

初めての外出で緊張したけど、楽しくて楽しくて。

またみゆきさんと何処かいけたらいいな。


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