036 白龍蛇族アリアルトにライバルが出来ました(中編)
「まあ、それは先の話・・今、お前が使える力を呼び起こしてやろう」
アスカが、アリアルトの背中をバン!バン!と叩くと・・アルトリアの体に変化が起こったのだ。
アスカに背中を叩かれた時、頭の中にスキル【ドラゴンウォーリア】と、それに成るための方法が叩き込まれた。
すごい!これなんかすごい!先祖である竜へ!より近づくためのものだと分かる。
「それは、お前達が元々持っていた力だ。強かったから使う機会がなく、いつか忘れ去られたのだろう」
アリアルト
性別:女 種族:不明 強さ:S+ スキル:【パーフェクトドラゴンウォーリア】【ブレス(聖属性】【勇者(雛)】 祝福:【最高神の加護】
やはりこいつも勇者のひとりだったか。各国に1名はいそうだけど、ダニイル・ルカ共和国にはそれらしいのは居なかった。アスカが思考にふける中、アルトリアの変化が完了する。
アリアルトのスキルは【パーフェクトドラゴンウォーリア】体が一回り大きくなったようだが、その容姿はあまり変わらない。
変わったのは全身を覆う鎧、白皇龍鎧だ。顔以外すべてを覆う白のフルプレート。この鎧には強さが詰め込まれている。
そして左右の腕には出し入れ自由の牙が収められている『顎』と言うそうだが、アリアルトには使用権限がない。なぜなら・・
『あー、腹減った。おい、アリアルトだったか?貧弱なくせに至高の俺を装備してるんだ。しっかりと献上しろよ!』竜鎧には意思があり顎は口に相当するからだ。
「・・・」アリアルトは王族だ。下々の者からの命令をスルーした。
『おい!聞いてるんだろ?小娘が!無能のお前からようやく出てこれたんだ!上物を喰わせ・・おいおい魔王がいるじゃねーか?あれを所望するぞ!』
「・・・」アリアルトは王族だ。下々の者からの命令をスルーした。
『おわっ!?あの極上品は?金髪の・・あれ?・・もしやあの方は・・なあ、アリアルト?あの金髪のお方は、お前のなんなのさ?』
「師匠(予定)のアスカ様です」下々の者からの質問には反応した。
『(あいつ三大聖獣の飼い主、最高神じゃんか!?注:高位の竜達の間では、ある程度の情報が共有される)アリアルト様、二人で仲良く戦いましょう・・あと、アスカ様には私が有能!とお伝え頂ければ!出来れば名付けも!』
「分かった」アリアルトは返事はしたが、下々からの懇願なので記憶から消去した。
「・・・でも、この鎧・・・すごい!」『でしょ!でしょ!だから名』
「エリカ!挑戦をうけてくれる?」『だから〜名前を』
「いいわ。でも姿が変わっても、勝負結果は変わらないわ。もし貴方が『剛力』を得た時点で・・ようやく対等よ!」
その言葉を聞き、嬉々としてエリカに攻撃を開始するアリアルト。初めてのライバルで友達だ。失望させる訳には行かない。しかし、これからというところでアスカ様に邪魔された。
「ちょっと待った!アリアルト。その鎧、意思があるのか?」
「はい・・うるさいです。邪魔」『お前!うるさいとはどういう事だ!』
アリアルトは本心をそのまま正直に言ったのだが「ぎゃ!?」アスカに頭を叩かれた。
「共に戦う仲間に対してうるさいだと!そこに正座しろ!」
怒り心頭のアスカ様の話しでは、意思ある鎧は私が成長する上で最上の装備だそうだ。『神器』と言われているらしい。
そして、エリカがライバルだとすれば、この鎧は戦友なのだそうだ。戦友が力を貸してくれる、知識を与えてくれる。そんな大事な存在をないがしろにするのか!と。怒られた。
「ううっ・・鎧さんごめんなさい」『うむ、分かればよろしい!』
「アスカ様、鎧さんは名前が欲しいみたいなんです。友好の証に考えてくれませんか?」
『おおっ!?アリアルト!』「そうか」
「なら『ルクス』でどうだ。光という意味で、常にアリアルトの光になって欲しい」
『ルクス・・素晴らしい!ありがとうございます!』
鎧・・ルクスは心の中でニンマリとする。こんな小娘には興味はない。高位の者から頂く名前には力があるから利用しただけだ。
もう少し、力をつければこいつと分離が出来る。そうしたらまた最強竜として・・・最高の肉を求めて食べ歩くのだ!
だが、数多の神器を見てきたアスカには筒抜けだった。
「あと、名付けのついでにアリアルトの魂にしっかりと縛り付けておいたから。戒めを解けるのは私のみ」
『あ!?本当だ!ぐぬぬ・・・やられた!』
「開放されたいのなら、私が満足するまでしっかり働けよ!(永遠にな)」




