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025 亜人連邦国ドミトリーの偵察を開始する

出所後すぐに地獄の獄卒に悪口を聞かれてしまい、死を覚悟しましたが・・・

「ようやく昔の感じになってきたな」

と、無事開放されました・・こ、怖かった〜・・ですが流石総長、よく見てますね。

「「「あははは!防壁、あざーっす〜!!!」」」

「お前らの尻拭い!って私がメインだけど・・あの時とは違い、総長なんかやばい存在に覚醒してるんだから・・頼むよみんな〜!もう生死に関わるんだから!」


「「「ういーっす」」」・・大丈夫かコイツラ。


「隊長、まずはどのように動くのか。ここで指針をお示しください」

速攻で逃げたくせに・・副隊長:今野クリシュナは既に平常運転だ。そう、それは私も同じ。

私も前世の闘志あふれる感じに戻りつつある。だって、後悔の源であるみんながここに居るんだから!


「いい?まずはインドを想像して『インドって何?』・・三角形を想像して。先端部分にエルフ王国があるの。私達の最終目標はここ・・勇者も居るらしいわ」

「本当に勇者なんて居るんだ!」「でも隊長だってww魔王ww」

「「「似合わねー」」」うるさいわ!


「ただ、エルフ王国の周囲を防壁のように2000m級の山脈があるわ・・この天界で山は珍しいのよ。その周辺はドワーフ国、ドワーフが鉱物を採取しているの」

「そして、ドワーフ国の外周部に獣人・虫族の自由生活地域があるの。これが亜人連邦国ドミトリー。まずは獣人・虫族と仲良くなり、エルフ王国とドワーフ国に和平の手紙を届けてもらうのが目標ね」

獣人・虫族の自由地域らしく、ここは秩序のない無法地帯。

皆、平和に楽しく暮らしているらしいと聞いたけど、とてもそうには見えないのよね。

前に来た時は、話も聞いてくれず問答無用でボコられて、オーガ2体ほどやられたわ。


「さあ、森を抜けたら亜人連邦国ドミトリーよ。一歩踏み入れるとエルフ国に情報が入るらしいわ・・本当かは知らんけどね」

「「「知らんのかよ!」」」「使えねー魔王様だな!」うるさいよ!


「Oh!ソレならスカイ出来るミーがわっしょい見てきまーす!このアメリカのショーちょー姿、早速お披露目したいでーっす!」

偵察に手を上げたのは、白頭ワシ姿の第5席:アウロラ・ジュセファルド(アメリカ人)だ。

アウロラはアメリカ人で、非常に頭が良い。変な言葉を意図的に使っていて相手を油断させるのだ。

総長と同じ進学校(総長は常に学年トップだったらしい)で、勉強に負け続けて配下になった変わり者です。


「おーっほっほっほっ!高貴な私も率先して働きましょう!ノブレスオブリージュですわ!」

次に手を上げたのが、白龍姿の第8席:天神竜王鷺ノ宮子。自称天皇家の血統で、お嬢様言葉を覚えるのに悪役令嬢ものを参考にしてしまった残念女子だ。

これ・・みんな総長のせいなんだけど。

「おーい宮子、お前のすごい名前、友達の内親王に聞いたら天皇家の家系だって!すごいな!今後は天竜内親王と呼ぼう」

「いついかなる時も、高貴なものは言葉遣いが大事だぞ。これで勉強しろ」

などなど、いろいろと吹き込まれた結果がこれで、あの龍の姿も総長から献上?されたと喜んでいた。


「やったらあたいも偵察に参加しもんそ!」

空を飛ぶ配下で最後に手を上げたのは、鳳凰姿の第3席:摂津撫子。元々は儚げで優しい女の子だったんだけど・・これも総長のせいだ。

「お前は、儚げで無口。チーム内では受け入れられたが、敵に対してはそれでは厳しい。ならギャップで相手を威圧するんだ」

「儚げなお嬢様風な姿から薩摩言葉でも出てきたら・・相手の驚く顔が見ものだな。そこを突け!」

総長に何度もナンパ男から救われた撫子ちゃんは、憧れの存在からの指導にそれはもう努力をした、その成果が薩摩言葉だ。

・・実際には元々素質の高かった発氣操作に全身のひねりで作った力を拳に集める【流天翔】を併せた【流天龍氣翔】の技で第3席に上り詰めた(強さ:F表示だけど、これは体の強度で発氣は加味されていない)。言葉は全く関係なかった。

当時、みんなが大切に愛でていた儚げな白百合の急成長に・・撫子ちゃんを守る!って、うちは士気が高かったから影響は大きかった。

そしてチーム全員で涙を流しながら「なんてことを!」と総長に喧嘩(もちろん返り討ちにされた)を売った。そして戦闘終了後に「撫子の強くなりたい!って気持ちを汚すな!」と総長にしこたま怒られた。


その後、大反省してみんなで撫子ちゃんに謝ったんだけど・・総長も考慮してくれたのか?今回、撫子ちゃんは治癒要員になっていた。守るものがあると戦意も高まるからね!

ちなみに、治癒方法は撫子ちゃんの翼に包まれながらの治癒で、この時だけ標準語で優しく語りかけてくれる。これが大好評で訓練が捗った・・あれ?もしかしてこっちが総長の狙い?


「では、3名でお願いしますね」

「OK!」「任せなさい!」「分かりもした・・そっちも気をつけて」

返答とともに3名は、意気揚々と飛び出していった。

さて、私達はここで休憩・・いえ、戦闘を始めましょうか。


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