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023 北の魔王アマンディーヌは気合を入れ直す?

アスカはダニイル・ルカ共和国で1年間を楽しんでいた。

その間、他の魔王はどうしていたのだろうか?


北の魔王アマンディーヌ(ダークエルフ)はアスカ達と別れた後、和平交渉のために亜人連邦国ドミトリーへ向かう。

前世のレディース総長であるアスカから「これはお前の色だったな」と漆黒の特攻服を贈られ気合も十分!・・とはいかず。


「私なら出来る!私なら出来る!私なら出来る!・・・」

魔法と発氣の融合【剛力ごうりき】のレクチャーは受け、コレなら!と思えるものでしたが、教えられてすぐに出来る訳もなく。

「お前なら3年も頑張れば出来る。期待しているぞ」・・あくまで未来に掴む技らしいです。


もちろん通常の発氣を会得した分、強くはなっていますが・・この体は魔法特化のダークエルフ。しかも、ほぼ魔法が使えないダークエルフ。笑うに笑えないっす。

「ただ、総長には発氣の使い方のコツは教りました・・あとは実践で会得するしかないですね。魔法も虚仮威しの闇魔法なら少し使えますし・・」

初見殺しの技を2つ、【立体機動】と脅しの闇魔法を教わりました。とりあえず訓練しながら向かいましょうか。

アスカが教えた発氣版立体機動は、手や足から外気で小さく寿命の短い障壁を作り、そこを足場に俊敏に移動する技だ。その分難易度が高く、訓練にも最適なのだ。

魔王アマンディーヌって、前世の松野エリカ時代に発氣を習得してるじゃん。と思うのだけど、前世では体内循環だけで無双出来ていたのでコントロールは未習得。

しかも、転生した今は種族が変わり身体の構成も異なる。前世の経験が逆に成長を阻害して苦労している。

だが、元々はアスカが選抜したレディースの特攻隊長だ。素養が無いわけではないし弱いわけがない。

今は魔王詐欺で心が弱っているため性格も後ろ向きだが、アスカという成長マニアに前世から指導されているエリートなのだ。


トボトボと歩いていると、後ろから蹴り飛ばされた・・え!?全く気配を感じなかった・・それも当然、総長アスカ様でした。

私の情けない気配に、前世の弟、魔王ヘートヴィヒに懇願されて追ってきたそうです。

「情けない。それで第三特攻隊の元部下たちに顔向けできるのか?」怒られました。

総長・・その言葉、心に刺さります。そして前世の心の傷が蘇ってくる。


前世の第三特攻隊12名は、皇居籠城戦で私以外のメンバーは全滅した。今でも思い出すと・・え!?アスカ様の後ろに部下達の姿が!もしかして私を迎えに・・メンバーにボコボコにされました。

「冥界から呼んで来た。情けないお前に一言挨拶したいって言うから・・ほら!怨霊になる前に早く帰れ。あと、本人の希望で第三特攻隊副隊長が残るそうだ。クリシュナ!」

総長の掛け声に反応してシュパ!っと現れたのは、可愛い黒猫だ。前世でインドと日本のハーフ女子、第三特攻隊副隊長:今野クリシュナ・・らしい。

実際の名前はもっと長いらしいけど「他は不要です」と言っている。家族仲が最悪なのでその辺の事情だと思うけど。

前世では黒髪黒瞳で彫りの深い顔。肌は浅黒く日本人ぽいところは皆無。小中時代は「アサシン」とあだ名され、虐められて喧嘩する日々だったとか。

見た目はアレだけど、可愛いもの好き・・などという設定は無い。本当にストイックな部下だった。


「まったく・・唯一生き残ったあなたがヘタれるとは。しかもあの後、反逆罪で処刑されたそうですね?」

「だって、あなた達の犠牲が・・天皇家の秘術のための生贄だったのよ!?反逆もするわよ!」

エーテル勢力との戦争末期、日の本の存亡を賭けた皇居籠城戦。各地の城で籠城していた面々も一斉に反撃を開始、そして日の本全体が血に染められた時、天皇家の秘術が発動したのです。

あれで日の本は救われた・・だけど、許せる訳が・・その瞬間、ぶん殴られて吹き飛ばされて、背中から木に叩きつけられた。


「あたたた・・」顔を上げると、総長が仁王立ちしていた。うわぅ!?マジ怒りしてる!・・クリシュナは既に逃走している。

「ああぁ?そんなくだらない理由で凹んでたかぁ!悪いのは全部お前らが弱いからだろーが!!!!!・・決めた!1日で強くしてやろう!来い!・・クリシュナもだ!!!」

あっさりクリシュナも捕まり、異空間の扉・・のちの地獄への門が開かれる。


「ここは、さるアニメを参考に『時間の流れが遅い場所』で『外の1日が中では1年』という便利な場所だ。時の神と一緒に作った。しかも、ここでは手足を千切っても、頭を潰しても回復して死ねないんだ・・痛みはそのままで」

「「ひ!?」」

時の神!?総長、神とまでお付き合いが!?流石です!・・まだアスカが最高神とは知らない2人。


「基本、自分達で成長する事を望んでいるんだよ、私は。でもさ、お前がうじうじ弱いままだと『お前をスカウトした私の目が節穴』ってことになるの。そんなの許せるわけが無いよなぁあぁぁ?」

・・・目だけが血走った、まばゆい笑顔が迫ってきて怖い!

「隊長のせいにゃー!」

と叫ぶクリシュナに反応して、なにやら悪い顔になる総長。うわっ!良い予感はしないな。


「おおっ!そうだよなクリシュナ、良いこと言ったよ。『隊長のせいにゃ』ない、これは弱いお前らの連帯責任だ。よしお前の願い受け取った!冥界から残りのメンバーも連れて来るね」

「いえ・・総長、せいにゃは、隊長のみの責任と・・」

「ああぁああぁあ!?私の訓練が受けられないと?」

「いえ!あ、ありがとうごじゃいます!」


レディース【天上天下唯我独尊】では、総長は絶対神である・・命令に否と言う発言は存在しない。

アスカも当時の雰囲気を思い出して楽しげだった。


・・・訓練が終わったら、みんなが納得するまで殴られよう。アマンディーヌは心に誓った。


ストックが尽きました。ここからは不定期になりそうです。

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