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019 最高神教会が知られている理由と女神降臨

「おいおい、本気?最高神教会なんて体育会系の脳筋共の集まりなんだぞ」


あそこは神徒が教会を運営し、信者がそれを支えている。信者になる条件は下記3つと簡単だ。

「教義が欲しい」と教皇ジネーヴラに粘着されたので適当に決めた。


【他人に迷惑を掛けるな】

自分勝手な理由で他者に迷惑を掛けるな。もし迷惑を掛けるなら最後まで突き進み、その全責任を取れ。

【救いたいやつだけを救え】

教会だからといって善人である必要も信徒にいい顔をする必要もない。救済をするなら『救いたい』と思える者たちだけを救え。ふざけたやつは容赦不要。

【金は自分で稼げ】

寄付など不要だ。神徒だろうが信者だろうが欲しいものは自分で真っ当に働いて手に入れろ。


ちなみに神徒になるためには教義に加えて下記の2つが必須となる。これで皆逃げると思ったんだけど・・・

【発氣開眼】

超絶苦しむ発氣強制開眼を行う。私の配下には弱者は不要、最低でも発氣は必須だ。

【打倒最高神】

私の配下には弱者は不要。なら私を超える存在になれ!そして【打倒最高神】を諦めたその時、死が待っている。これは一種の呪いだ。

創設10年ほどだが、各地域の教会トップは既に聖人(男女共に聖人、聖女は最高神の侍女という最高の称号)の高みに至っており、更に数百年の寿命を使って不老の存在である下級神を目指している。神に届けば【打倒最高神】の死の呪縛からは解放される。

聖人達も、もちろん教会の傍らで主にS級冒険者として働いている。教皇ジネーヴラだけは基本無職だが、皆からの要望で協会本部の島を常に浮遊させて、お金を貰っている。

あれは無駄だと思うのだけど、需要があれば仕事には違いないから。

実質、崇められる対象の私自身が作った教会、暑苦しく粘着されて自分の神像まで作らされた。

それが最高神教会だ。私にとっては幼少時のおねしょ以上の黒歴史だ。


「実は、先代の3賢人のノーネーム様が最高神教会の神徒でして・・その・・女体・・研究を・・のぞき・・あの悪趣・・いえ、あれで婦人病への対策が・・とにかく最高のお方でした」

ノーネーム?聞いたことが無いな。神徒への発氣開眼はすべて私が行っているんだよ。だから情報は覚えているし、細いがつながりもある。

「それはマン・チンキンポーのことですね」

「ああ、アスカ様に『男の中の男みたいな名前だな?』と言われて、ショックで失踪したのよね」

ドワーフみたいにずんぐりと小柄な、あいつか!・・・確かにそんな話はしたな。でも、失踪?どうしてそうなるの?


「「彼は聖女を目指してました」」「・・・へ?」

どうやら私の聖女を目指して神徒になったらしく、私の何気ない言葉にショックを受けたらしい。そういえば女性化は教皇の前例があったな。

聖女は厳しいけど、あの時に言ってくれれば女性化くらい簡単だったのに・・今は無理だけど。

「当時は自力で到達したかったみたいですよ。失踪前に教皇に色々と聞いていました」

「気配を感じない。ということは死んだのでしょう」

「いえ・・ある日突然『うがー!女性になれなーーーーい!』と叫んでそのまま・・行方不明に」

死んではいないようだ、神徒ならある程度の情報は分かる・・別の天界で、女性になるために苦悩しているようだが、強さは・・ふふふ、しっかり成長している。苦悩の中でも魂の色もきれいだ。

なら・・・努力の成果に対する報酬を与えるべきだろう。


「おい、猛犬共、私の周囲5mに結界だ」「「はい」」

結界の中で、ほぼすべての魔力を使って異空間を開くと、膨大な神力が溢れ出す。そう、ここは私の玉座がある場所だ・・あれ?神力ちょっと強くなったか?

そのまま異空間に左手を突っ込んで、玉座にある私の神力を少し使って力を発動する。

これは、努力に報いる・・祝福だ。


「マン・チンキンポーよ。お前の努力の成果を称えて祝福を与える。今後は女性として、名をアグスティーナとして、聖女を目指して励め!・・あと、教会本部の移動を遅らせろ!」

よし、これであいつも、もうひと段階上を目指せるだろう。

あと、神力を使った際に教会本部がこちらに来ていることを知ったので、あいつに邪魔させる。

しかし、神力を吸い取ったので身体の性能が向上してしまった。なるべく発氣メインで戦う事にしよう。


アスカはすっかり失念しているが、奇跡を行う結界の外にはアスカの祝福を見つめる、多くの面々が居たのだ。


アラセリ・ルカ・アンへリナは、至福の時を迎えている。幻のお友達との再開に、女神様降臨、奇跡が同時にやって来ました。

私には幼少の頃からお友達が居ました。金髪ツインテの可愛い女の子ですが誰にも見る事が出来ないため、周囲には変な子認定でした。

いつも「あいつの友達って、イマジナリーフレンドなんだぜ」って馬鹿にされていました。

ただ、ノーネーム様だけは「その出会いを大切に・・うう、羨ましい、私も見てみたい」むやみに否定しないお優しい方でした。

15歳以降はその姿を見ることが出来なくなりましたが・・近くに居ると気配で分かります。

それが、アスカ様が現れた途端に、再び彼女・・フロレンシアが見えるように!びっくりです!

彼女はしきりに「彼女に従って」と言っていました。でも、魔王軍なのよ・・全幅の信頼は流石に。

ですが、一抹の不安は今、かき消えました・・ああっ!フロレンシアは知ってたんだ。

アスカ様が女神様だった事を!


人知では計り知れない膨大な力、結界越しに見える自愛に満ちた優しい笑顔、周囲の全員が女神降臨を感じて、いつの間にか跪き女神様に祈りを捧げいていた。そして聖女様方からの確定の一言。


「我らが敬う、この世界の最高神です。どうせすぐにバレると思いますので」

「あれほどの神力、今の私達では隠しきれません。ですが、本人は隠しきれているつもりです。」

「「皆さんも気づかないふりでお願いしますね」」


そんなの、むーーーりーーーですよ!!!


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