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017 ダニイル・ルカ共和国に潜入を開始する

「よし、ダニイル・ルカ共和国に潜入する。聖女共と大狼たいろうヘリア、ついてこい」

「「「はい!」」」


「残りのやつは適当に各国を刺激しておけ・・ただ亜人連邦国ドミトリーは魔王アマンディーヌ。お前の拳で和平を切り拓け!」

「「「はは!」」」「・・・頑張ります」

魔王アマンディーヌのノリがイマイチだな。よし、お前の力の素晴らしさを教え込んでおこうか。

その夜、魔王アマンディーヌを徹底的に鍛え上げた。自分の欠点と思っていたのが実は『剛力』という長所になると気づくまで。


「アスカ様お任せください!」

翌日、スッキリした顔の魔王アマンディーヌ達に見送られて、ダニイル・ルカ共和国に向かった。


世界樹の森を抜けたところで、ダニイル・ルカ共和国との世界を隔てる城壁が現れた。まさに万里の長城のような長城な城壁だ・・魔法で作られたそうだ。

「・・・なあ、それは分かったよ。だけどあれは何だ?」

付き添いで一緒に来た東の魔王シルヴァーナに聞いてみる。

「あれね〜。使い魔?召喚獣?よく分からないけど、いっつもボコボコにされるのよ〜」


長城の唯一らしい大門の前には、首の長い四足のドラゴン、でっかい蛇ナーガ、二頭の番犬オルトロスがウロウロしているのだ。これなら確かに攻略は難しいだろう・・と思うのは素人だ。

召喚者のレベルが低いからか、実際は魔王達と同等の強さに見える。

「よし、ドラゴンは私が、蛇は聖女達、オルトロスは大狼たいろうヘリアが説得してみろ。あくまでも友好関係を築くための接触だからな!」

「「「はい!」」」魔王シルヴァーナとはここで別れた。


私はドラゴン元に向かうが・・あれ?こいつ何か美味しそうな匂いが!?

「小娘、この国になにか用ぐは!?」気づけば殴り飛ばしていた。

発氣【波動拳】発氣を超振動で相手の身体に叩き込み、その体内・細胞を破壊する。鋼の血肉を持つ猛者には効果は低いが、打撃の経験の少ない大きさだけの猛者には効果的なのだ!

それよりも、こいつの肉だ!この芳香はこいつの身体と血から・・・よし、まずは尻尾を千切ってステーキにしよう!

「「あの・・・友好とは?」」呆気に取られている周囲の敵味方を無視して、備長炭と巨大鉄板を魔力で生成、ドラゴン肉を焼き始める。塩と胡椒はぱらり程度で肉自身の旨味で勝負だ!

初めは強火で肉の周囲を焼いて肉汁を確保、あとは弱火でじっくりと焼いていく。

その芳醇な香りに、敵味方すべてがじーっと私のことを見ている。お前らの要望は分かっている。

「おい、みんなで食おうぜ!こいつ絶対美味だから!」


芳醇な匂いながら元同僚だ。恐る恐る食す、敵味方の皆さん。

2時間後には・・・ドラゴンは骨(回収済み)以外、みんなの胃袋に消えていた。

「締めは内蔵の手ごねハンバーグと竜血滴るソーセージだ!」・・ドラゴン殺害犯の証拠隠蔽作業が完了した。


満腹になった蛇ナーガとオルトロスに「なあ、ダニイル・ルカ共和国と交渉するためにはどうすればいいの?」と聞く。

相手の戦力を食べておいて、今更何を・・という聖女達の視線は無視だ。

「ふむ、新たな魔法、もしくは特殊な魔道具があれば一発だそ・・ドラゴンは行方不明にしておく。さすればまた召喚されるはずだ・・じゅるり」

「だな・・あいつらは魔法大好きだからな・・もちろんドラゴンの件は内緒だ・・じゅるり」

ふむふむ、ならアイテムボックスなど、どうだろうか?これは空間魔法と時空魔法、その他色々詰め込んだ傑作なのだ。

早速、ドラゴンの骨をアイテムボックスから出し入れすると『『おお〜!?何だそれは!』』早速主に連絡してくれた。


主を待っていると・・ん?これはゲートの反応だな・・・それから20分が経過。おいおいまだ開けないのか?予想以上に技術が低そうだ。

流石にイラッとしたので、こっちから強引に開く。


「ぬわ!?・・・お嬢ちゃん、一体何をしたのだ?」

「「是非!教えてくれ!」」・・・キラキラした目で見つめてくる老人3名に粘着された。うざい!

「まずは挨拶と自己紹介が先だろう!」各々にゲンコツを食らわせる。


「私は魔王軍参謀、アスカ。今回はダニイル・ルカ共和国との友好を結びに来た・・手土産は魔法技術だ!」

「「「ようこそ!」」・・我達は5賢人と呼ばれている、ただの魔法オタクよ。さあアスカ師匠、行きましょう!」


師匠?どういうことだ?とりあえずゲートをくぐりダニイル・ルカ共和国へと向かう。



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