015 手に入れた世界樹の枝で武具防具を作成した
翌日の朝は、安酒で死屍累々の状況だった。
弱体化したとはいえど、各種耐性のある私でも頭痛がする・・自称樽酒、自称ワイン、自称ウイスキー、自称焼酎、自称老酒、元ゲイバーマスター、ぺーこちゃんおすすめのお酒は禁止だ!
「いや〜ん!あの体調悪くなる感じがいいのよ〜!」
と、意味不明の抵抗をされたので、希望者のみ可とした。
「あ、アスカ様・・」「あれは酒という名の・・死毒です」
お前らにも効果があるのか?聖女を殺せるのなら教会で採用しようかな?耐毒性の訓練用として。
結局、私と魔王シルヴァーナ、飲まなかった魔王モーヴ以外は終日使えず、打ち合わせはその翌日となった。
「さて、お前たちに紹介したい仲間がいる・・蜘蛛ゴーレムのミームちゃんだ」
森の中から現れたのは3mサイズの金色の蜘蛛だった。
「初めまして・・うん?そこの金竜には出会ったことが?まあいいでしょう、ミームと申します。以後お見知りおきを」
新参の魔物達はミームの気配から「インニェイェルドでは?」との疑惑が生じているようだが、無能は既にリセットして生まれ変わっている。
緑のゴーレム、あいつの核を取り出して私の発氣に聖女達の神聖属性を混ぜ込んだ蜘蛛の身体を代わりに作成したのだ。
そして、あいつの身体だった世界樹の枝は・・「お前達にプレゼントがある」に使われた。
「魔王アマンディーヌ(ダークエルフ)。お前には世界樹の枝で作ったグローブだ」
「ありがとうございます・・しかし魔法主体の私がグローブですか?」
こいつは、発氣と魔力がごちゃまぜになって体内を循環している。そのため魔法は上手く使えないらしいので「なんでも良いから力を拳に収縮して叩きつけろ!これはそのサポート」と指導した。
魔力と発氣を混ぜると発氣の上位版『剛力』という特殊な力になる。実際に使われる時が楽しみだ。
「魔王シルヴァーナ(グリフォン)。お前には世界樹の枝で作ったトリプルクローだ。常にお前の酒を染み込ませておけ」
「いいわね!・・ん?武器に染み込ませたら飲めないじゃない!」
こいつの生成する酒はもう毒だからな、その爪に染み込ませておけば効果ある。というと微妙な顔をされた。
「魔王ヘートヴィヒ(ケンタウロス)。お前には世界樹の枝で作った道着だ。真極を思い出せ!」
「おおっ!まさかの空手道着!ああ・・そうだった、発氣とこれを使えばいいのか!」
こいつは真極空手の有段者だ。魔王とかになって忘れていたのだろう。その技に発氣を加えたら相当な実力者になる。しかも道着は発氣ブースト機能があるのだ。
「魔王モーヴ(バイコーン)。お前には世界樹の枝で作った轡だ。私の発氣、つまりは私の匂いがたっぷりと含まれている・・気絶したか」
こいつは、私の匂いの過多で強さが変動するらしい。キモッ!だが聖女達に説得されて・・嫌だけど作成した。
「大狼エヴェリーナ。お前にはミームちゃんをあげる。そいつが捕縛して、お前がミームちゃんごと聖雷撃だ。主戦力として期待しているぞ」
「「ははっ!光栄の極み!」」
こいつの聖雷撃は、この中で現在最強の技だ。確実に当てることを主眼にして、ミームちゃんを神聖属性にして、聖雷撃は効かないようにした。
「金竜ダニエラ。お前には金竜の首輪だ。最低でも母親の4属性ブレスが打てるように修行しろ。で、腕輪はそれを超える6属性ブレスを打つための教育器具だ。励めよ」
「は!有難き幸せ!」
この腕輪は強制的に火・水・風・土・雷・氷の6属性を強制的に放つための腕輪だ。自身で放てるまで死ぬほどの苦しみだけど。こいつには期待している。
「最後に猛犬聖女。お前たちには私の居場所が分かるネックレスをプレゼントする。強く握れば私の加護も受けることが出来る」
「「おお!私ごときに・・有難き幸せです!」」
加護は本当だが、真実は常にこいつらの居場所を感知できるネックレス、しかも私を捜索される際には認識阻害も出来る。こいつらは鼻が効くからな。もちろん魔王モーヴの轡にも設置済みだ。
「アスカ様。私には無いのですか・・」
尾を丸めてクンクン泣いている、大狼ヘリア。
「ふふふ、お前へのプレゼントは私だ。常に私に同行してもらうぞ」
というと、尻尾をブリブリと振って喜んでいた・・可愛い!
だが、その後「なんてうらやましい」「私達のネックレスと交換を」と聖女達に脅されていたので、アイツラは〆ておいた。子供相手に嘆かわしいことだ。
「よし!お前らが知るこの天界の4カ国を説明しろ!敵国の把握は大事だからな」




