指導しろというのなら、まずたんぱく質について……え?必要ない?なんでよっ!
そういえば光魔法ってそういえば消費電力みたいに魔力の消費量に変化があったから、たとえ出せたとしても希少な石はめちゃくちゃ魔力が消費されるとかそういうのがあるんじゃない?ダイヤモンドなんて、工業用サイズの粉みたいなものしか出せないとかかも。きっとそうだ。
錬金術で金を作ろうなんんて昔から欲のある人はいるんだもん。きっと今まで誰か試してるよ。それで出来なかったんだよ。鉄鉱石すら出せない、もしくは非効率なんだろう。うん、1日1円玉くらいしか出せないとかね。
「で、出ました、副隊長!」
騎士が私の想像していた100倍くらい大げさに喜んでいる。
「魔力の消費量は?」
「いつもの目つぶしに使うのと同じ程度の魔力を込めました」
目つぶし?
「的に放ってみろ。同じ魔力で比較して見たい」
騎士がうんとうなづき、丸太が立っている場所の10m程手前に立った。その後ろに副隊長が腕を組んで見守る。
私も、副隊長の後ろについていく。
何が始まるのか?
「【砂】っ」
目つぶしって、これか!
なんていうか、イメージとしてはウインドカッターみたいなものが可視化されたみたいだ。
いや、砂かけ婆の攻撃?
10mも離れているのに、ばばばっと、砂が丸太に当たったよ。さすがにウインドカッターみたいな殺傷力はないけど、砂を10mも飛ばすのすごいよね。そういえば硝子に砂を吹き付けて摺りガラスにするアートみたいなのあったけど砂ってウォーターカッターみたいなのはなかったっけ?
……それにしても、目つぶしか。スライムとかに目ってあるのかな……。
「【石】っ」
騎士が次に、石を放った。
10m先の的に勢いよく飛んでいった石は、丸太に突き刺さった。
「弓矢の矢じりだけみたいな感じね」
さすがに弾丸のようには飛んでいかないね。
と、思ったら別の的の前に石属性と手を挙げた騎士が立っていた。
「【石鏃】」
ひゅんっと音を立てて、ザクっと石が丸太に突き刺さる。
せきぞく?石ぞく?変わった呪文だ。
「石属性の者は的に向かい発射訓練。水属性の者は先ほどの続きで動く相手の顔に正確に当てる訓練。的となる物は、おなかや膝に的をつけ変則的な動きもするように。魔力の使用は三分の一まで。いつスタンビートが起きるかわからないため温存するように。魔法攻撃訓練が終わった者はまずは報告書を。感覚を忘れないうちにお互いに情報の共有。その後通常訓練に移る」
う、ん?
急に忙しく動き回りだした。
「奥様!ご指導ありがとうございます!」
指導?
してないよ。いくつか質問しただけだよ?
「一刻も早く新しい技を身に着けるために、早速訓練に取り入れさせていただきます」
新しい技って何だろう?
石を飛ばす?……なんかスリングショットとかで出来そうであんまり魔法である必要がない気もするけど……。
あー。
魔法の練習し始めた。
筋肉鍛える時間は?
砂地のランニングで足腰強化の話もまだしてないよ?
……ねぇ、ねぇ、ちょっと、副団長さん話を聞いておくれよ。
奥様の話を、もっと聞いておくれ?
……。ジーっと念を送ってみるものの全く反応なし。
ちぇ。仕方がない。
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