地下避難所に必要なのは?
って、前世記憶があるから創作物の記憶がいっぱいあって私はなんとか想像できるだけだけど。
でも想像しきれないこともたくさんある。
魔物肉を食べないといけない状況の想像をしろと言っても無理だろうなぁ。気持ち悪いそんなもの食べるなんてやはり流刑地公爵領の者は野蛮だとか流刑地はやっぱり怖いところとか思われておしまいになりそうだ。
いや、それはまずいぞ。観光産業起そうともくろんでいるのに、それはまずい。
マーサたちが私に隠そうとしたように、魔物肉を食べていることは隠し通すか、魔物肉をむしろご当地飯にする。
魔物肉を食べたいと思わせる。
魔物肉はおいしいよ、お食べって言っても、本当においしくても王都の人間は食べないだろうな。よほどの変わり者じゃない限り。ってことはよ?
魔物肉だってことを黙って食べさせる。
うん、それがいい。
で、ある程度流通させ、味のとりこにさせたところで、実は魔物肉っておいしいんですよ、ほら、皆も食べてるあれとか!と、種明かし。
……って、だめじゃんっ!
そもそも平時に食べる目的で狩ることなんてないって言ってた。危ないからダメって。
おいしくても危ないからだめだよ。それこそ王命で、魔物肉を献上せよとか言われて領民が危険な目にあってしまっては本末転倒。
流通させるとか無理、無理。
だめだめ。ご当地飯でも、それを目的として魔物を狩りはじめて、もし魔物の生態系をおかしくさせて天敵がいなくなった何かが爆発的に増えるとか、強い魔物が食糧なくなって人里に下りてくるとかなったら大変だよ。
絶対領地の産業として魔物の活用なんて考えちゃダメなやつだ。
むしろ魔物は遠ざけられるなら、目いっぱい遠ざけないと。食糧もそうだけど革製品や他の素材だってそうだ。
漫画やアニメの魔物の素材をっていうのはダンジョンという特殊な環境で成り立つんで。
熊ですら日本人には脅威。
猟師以外が「熊肉食べたいからちょっと狩ってくるわ」ってわけには行かない。
ん?猟師……じゃなくて冒険者いたよね?
冒険者はギルドで仕事請け負ってるけど……魔物が増えすぎないように狩ってるってこと?素材は買い取ってない?
皮は使うことがあるけどさほど金にはならないっぽい。肉も隠れて食べているみたいだけどそれほど高値ではない?
私の知らない何か特別な金になることがあるのかな?私には隠された秘密が?
ああ、光魔法の教室しかしてなくて、ギルドのこと全然わからない!
今すぐギルドに行っていろいろ確認したい。
……と、いうのに!
旦那様から屋敷を出るなって言われてるし。
んなもの無視して出かけるのもありだけども。
スタンピード対策が先。それだけは間違えてはいけない。
毛皮の保管場所とメモ。
食糧は確認、水は大丈夫、寝る場所……。
あとはトイレと風呂。
風呂はそもそももともと入らないか。となるとトイレは確認して……。
紫外線で手指の殺菌できる装置とかつけちゃう?手を突っ込む形にすればいいんだよね。衛生は大事だよ。
避難所の狭い場所だから、一人の病気があっという間に10人100人と広まってしまうだろうし。
となると調子が悪い人を隔離する場所も考えておいたほうがよさそう。
隔離場所との行き来する場所にも紫外線?直接肌に何度も紫外線を受けるのはまずいきはするから白衣みたいなものの着用とか?白衣は紫外線殺菌とか?