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15 プレゼント開封!

今日は、昨日もらった誕生日プレゼントを整理していこうと思う。

あまりにも嬉しかったため、前の誕生日会を思い出し一人でにやけてしまっているのは許してほしい……。


予想以上にもらったため、どれをつけるか、どれを飾るかを確認していこう。



まず1つ目、精霊たちからもらった花束。


こんな真冬の、どこを見渡しても雪しかない世界でどこから取ってきたんだろうかと不思議に思ったが、よくよく見てみると花束の中に光るものがちらほら。

これは……ライティアのいるあの世界でよく見る花だね。それでも私が知っているのもいくつかあって、とても可愛らしい。


そしてなんと、精霊たち全員が花に祝福をかけてくれたみたいで、次の私の誕生日まで枯れないらしい。さすがとしか言いようがないけど、全員の精霊からの祝福って集めるの大変だったんじゃないかな……?

全員と言っても意思のある精霊全員だからほんとの全員じゃないんだってリー達は言っていたがそれでも凄い。

誕生日の当日にはリーたちの3人が仕上げとして最後の祝福をかけてくれた。


これは部屋の窓際、あまり風が直接当たらないところに飾っておこう。




2つ目は、アル兄様からもらった金色のリボン。


これはドレスと一緒に着けるものみたいで、今の服……にはどう頑張っても似合わないだろう。なのでアル兄様は髪飾りとして使えばいいよって言ってくれた。なので髪を結ぶときは綺麗に蝶々結びをしてくくっている。動く度にふりふりと揺れ動くリボンはとても可愛らしい。


パッと見はシンプルな一色の金色に見えるけど、よく見ると細かい刺繍が施されているて、大人になっても使えるデザインになっている。

いったいいくらしたのだろうか……。0の数が4つほど違うだろう。……考えるのはやめておこう。たぶん値段を知ったら私は間違いなくひっくり返る。

……次にいこう。




3つ目はライティアからもらったイヤリング。


なんとも言えない不思議な形をしている。とても綺麗なのだけれど、人間の世界では見たことがない。

中には白い色の宝石みたいなものがはめられている。……いや、はめられているという表現は適切ではないかもしれない。これは浮いている。


私は宝石に関してはよく知らないからわからないけれど、たぶん人間界の宝石ではないだろう。精霊独自の何かかな。ただ外でつけると騒ぎになりそうな事だけは予測できた。いや、近くで見ないと浮いていることはわからないし、もしかしたら魔法で浮かせているのかもと思う人もいるかもしれないから一概には言えないかな。


あとでアル兄様にこの宝石について聞いてみよう。

ちなみにライティアとヨイはこれとは色違いの物を身に付けている。

ライティアは薄い緑色で、ヨイは深い青色だった。




4つ目は、ヨイからもらったブレスレット。


これはあまり太くなく、1センチくらいの厚さだ。日常でつけていても邪魔にならないようにできている。よく見るチェーンのようなブレスレットではなく、留具が一つもついていないのが特徴的なブレスレットだ。


主に白銀を貴重としているが、なんせ彫刻が凄い。これは、龍と精霊、聖獣かな?真ん中にはヨイと同じ色をした深い蒼の色をした宝石がはめ込まれている。

……これもイヤリングと一緒で宝石じゃないかもしれない。

これもあとでアル兄様に聞いてみよう。




最後、かわいらしいくまのぬいぐるみ。


黒い縫いぐるみで目は深くて濃い青い宝石のように輝いている。……これ、よく見たら宝石じゃない? ……知らなかったふりをしておこうかな。


でも待って、……あれ?これ、誰にもらったんだっけ。……思い出せない。

でも、とっても大事なものだと思えてくる。見ているとすごく切なくなるような、、これはなんだろう……。

とりあえず、ベッドの上においておこう。



よし、これで全部かな。

しかし、たくさんいただしまった……。



これは……お返しが大変だ。

絶対釣り合ったものを遅れる自信がない。


……まあ、そのときに考えるか。



もらったものを大事にしまう。






このとき私は、このお贈り物たちが、この国の大きな事件になることをまだ知らない。

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