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非日常の始まりー1

主人公はガチでモブキャラです。

異能が成長して何か(気づかないほうがいい事に)気付いたちゃっただけです。

異能と科学の混じり合う、近未来海上独立都市『ル・リエー』

日夜様々な技術が開発され、異能の成長に邁進する若者達。


ル・リエー最大の学園『私立ユトグタ』の学生寮で一人の下等種族(にんげん)が困惑していた。


”彼”はこの学園で主人公街道を邁進し日夜ラブコメをしている異能『英雄(ヒーロー)』を持つイケメン男子…

では無く、主人公と美少女ヒロイン達の騒がしい日常を側から見ている同じクラスの数多いるモブの一人、その名を加藤英治と言った。


……

………

…知らない記憶だ。

…具体的に言うならば、今日の記憶が5つ位ある。


「しかも全部違う事件が起きてるんだけど。…こう言うのってあのハーレム主人公役目じゃねえのかよ。ループしてるじゃん、同じ時間繰り返してるじゃぁーん!」


ここ迄来たら”吾輩”が遂に主人公になったのかと思ったけど、5つの記憶を良く思い出してみると、ループの起点になっているのは”吾輩”じゃない。


”吾輩”の認識内ではループしてる日が違う。


一回目は気づいたら時間が巻き戻っていた、この時点では”俺”は何にも気づいてないしいつも通りの変わり映えのしない日常を繰り返していた。


二回目で少しだけ記憶を引き継いでいた。理由も分かっている、吾輩の異能『栄光(グローリー)』が『古時計(オウルマン)』という派生能力を発現させた事だ。


正直言って『栄光』は死ぬほど地味なぶっちゃけ普通な吾輩が発現した普通の異能だ。

能力は「吾輩の正常性を保つ」というモノ。

肉体・精神問わず高い再生能力を得れる能力なのだが、死んだら普通に死ぬので何とも言えない異能だった。

派生異能『古時計』は「記憶の正常性を保つ」力があった。あと序でに絶対記憶能力もついてる。


二回目は半分夢か何かだと思いながらも、何となしに調べる事にして、何かよくわからない怪物『グール』に殺された。

死ぬ前に色々探してる最中に見つけたよく解らないメモの束から『魔術』を幾つか覚えた。


三回目は魔術が使えた事で夢じゃない事を確信して、手札を増やす事…新しい魔術の習得と怪物達の情報を探す事を優先した。

結果使える魔術が増えて、怪物達が恐らく「クトゥルフ神話」と言う創作の物語の存在だと判明した。まさかインターネットで一発で出るとは思わなかった。この時点で色々と深入りしすぎて「皮膚の兄弟団」とか言う集団に殺された。知りすぎたらしい。


四回目は魔術の収集をしていると謎の教団の企みに遭遇、阻止しようと死闘を繰り広げた後間に合わず”名状し難きもの”『ハスター』を召喚されて、悍ましき邪神を認識した代償に発狂して廃人と化し殺された。…一応発狂して廃人になっただけだったら『栄光』で元に戻るんだけどな。


この時、「木を隠すなら森の中」の言葉通りに創作と言う概念の中に「クトゥルフ神話」は隠されたのだと確信した。


そして五回目の今、派生異能『覇滅(クトゥルー)』が発現した。効果は精神の絶対性の維持。「偉大なるモノ達に遭遇しても通常の精神を保つ事ができる」…できればもう少し早くに欲しかった。


未だにループの原因も起点も分かってはいない。

ただ、このまま何もしない訳にはいかない、学園に通いながら原因を発見しなければ。


…因みに一人称が吾輩なのは良い加減ふざけないとやってられないからだ。触れないで欲しい。

がばクラフト書いてる反動でシリアスなのが書きたくなった。

後悔はしていない。

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