プロローグ
宜しくお願いしました。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「もう二度としません。」
「許してください。」
なんて人生だ。もう、何度謝った事だろう。辛すぎる。
確かにお願いしました。
「結婚してください。お願いします。」
って、何度も頼みこんで結婚して頂きました。
顔も大したことない。スタイルも典型的な日本人で胴長短足、頭も下から数えた方が早いですよ。しかし、しかしですね。これは…。
一姫二太郎の子供達にも恵まれて、外から見れば幸せそのものの6人家族。
その実態は…。
序列1位 妻
序列2位 長女
序列3位 長男
序列4位 ハムスター
序列5位 きんぎょ
序列6位 俺
「きんぎょより下かよ!」
正直に言おう。俺の小遣いは1万円だ。
稼ぎの悪い俺が悪いのかもしれない?
だが、この中から母の日、妻の誕生日、結婚記念日、ホワイトデーなどイベントでの出費をしていけば、自分で使える金は無い。
と言う事はだ。この家庭に置ける俺の力は0と言うわけだ。
まあ、マイナスかもしれないが…。
「ただいま。」
当然、子供達から返事はない。
きんぎょすら無視をする。エサをあげているのが妻だから。
序列は重要だ。人間は所詮、動物なのだ。力の強いものに従うのだ。
俺は、馬鹿だ。体験しないと気付かない。しかも不幸を直ぐ忘れるのだ。あの犬の様に。
犬
「あっご主人様だ。わーい。」
何だ何だ。いつもは乗せて貰えない車に乗る。
「やった〜。お出かけお出かけ。ひゃっほ〜。」
俺の尻尾は高速でプルプルする。
そして、ちょっとお洒落な白い家に到着。
まだ、俺の尻尾は高速でプルプルしている。
お洒落な白い家へ入って行く。
受付の可愛いお姉さんが親切に対応してくれる。
「ひゃっほ〜。」
そして、小部屋に入って行き、ご主人様に固いテーブルの上に乗せられる。
その瞬間気付くのだ。尻尾の高速回転がとまる。時すでに遅し。押さえつけられて細い針を打ちこまれるのだ。
「きゃい〜ん。」
俺は、毎回同じ事を繰り返している。
例えるならこんな感じか?
世の男性諸君に言おう。【お金は手離すな!】
今の時代、金は力だ。【お金は死んでも離すんじゃない!】
世の女性達へ。
男をコントロールする方法。
1.家計を預かる。
2.結婚して直ぐに病気になる。
3.相手を常に否定しろ。
4.たまに甘えてみる。
ヒャッヒャッヒャッ、これで男性ATMの出来上がりじゃ。
【家計を預かる】金を奪えば男の力は無くなったも同然。
【病気になる】家事全般旦那がやる事になる。そのまま一生家事をさせるのだ〜。
【相手を常に否定】心を折るのに大事。
【たまに甘える】たまに優しくしとけば円満。
男性ATMの完成!
「世の独身男性よ。待っておるぞ!」
「こっちへおいで〜。」
「こっちへおいで〜。」
神?
「お主は、どっちの味方なんじゃ」
「既に壊れておるな。」
「ん〜。どうしたものか?」
出来れば
高評価を
★★★★★
神に祈りを