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ギルドマスターと話す

少なめです

明日にはまた元通りになると思います

「ぎ、ギルドマスター。それでなんでしょうか?」


 僕はガチガチに緊張しながらそう聞いた。

 なんせギルドマスター——ルーゼさんは元Sランク冒険者なのだ。冒険者ランクF〜Sある中のSランク。決められた人しか持つ事を許されない称号だ。


「ああ、さっきの勝負を見ていてな。エドルに勝ったからせめてEランクにあげようというのと」

「本当ですか!」


 Fランクからやっと抜け出せる。五年もかかった。


「それともう一つだ。お前はスキルが使えなかったはずだろ? なぜ使えるようになってるんだ?」


 冒険者登録する時にスキルを書いた紙を提出しなければならないのだ。そのためギルドの職員さんは全員この事を知っている。


「そ、それは……」


 僕が言い淀んでいるとルイスが代わりに口を開いた。


「まあ色々あるのよ。絶対に言わないといけない?」

「いや、そういうわけではないが……」

「じゃあいいでしょ」


 ルイスは凄いな。あのギルドマスターにも怖じけずにここまで強気で言えるなんて。

 

「じゃあ次こそ帰るから。行きましょう、アルト」

「あ、う、うん」


 僕はルイスに言われるまま立ち上がった。

 するとギルドマスターがまた引き止めてきた。


「じゃあ最後に聞いていいか?」

「ええ、別に大丈夫よ」

「お前の名前は」

「ルイス。ルイス=ドーラよ」

「ル、ルイス=ドーラ……」

「それじゃ」


ルイスはそう一言言って部屋から出ていった。

 僕も二人に頭を下げてから部屋から出ていった。

 それにしても僕初めて本名聞いたや。でもその本名を聞いてなんであんなに慌ててたんだろう。

 そんな疑問を持ちながらルイスを追いかけた。



***



 ルーゼは二人が部屋から出ていった後呟いていた。


「ルイス=ドーラ……。昔に居た天才」

「知ってるんですか?」

「知ってるさ。昔、千年くらい前にギルドにいたと記録に残っている。そいつは一人でドラゴンを100体討伐した、最強の女だ」

「ひゃっ!」


 ルーゼの言葉を聞いたマヤは言葉を失っていた。


「でもなんでそんな大昔の人物がここに」

「分からん。マヤ。あいつらの監視を頼むぞ」

「は、はい!」

「これは、面白くなってきたかもしれん」


 こうして二人は気づかぬうちにギルドに目をつけられることになった。

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