マヤさんに事情を話す
少なめです
「で、どうしてあんな事が起こったのかな?」
僕はことの経緯をマヤさんに説明した。
「なるほどね。エドルは実力はまだある方なんだけどね。どうしてもあの性格だと……」
そうマヤさんは言った。それには僕も同感だ。これで僕もエドルから怯えなくて済むとなると清々する。
「でもあんな奴アルトが特訓したら足元にも及ばないと思うわよ」
「そうなの? ——こっちのルイスちゃん? もどこで出会ったのか説明して欲しいな」
マヤさんにそう言われてガチャのことを話すべきか迷い、チラッとルイスの方を見た。
するとルイスが代わりに話し始めた。
「私が森で倒れていたところを助けてもらっただけよ」
「森で?」
「ああ、それは薬草が中々見つけられなかったので森のほうに行ったんです」
「へー。だからいつものよりも品質が良かったのね」
そう言って理解したように手を叩いた。
「でも、アルト君が強くなることってあるの? 無能力者なのよ」
「ああ、それは色々あって魔導士スキルをゲットしました……」
僕が申し訳なさそうに言うとマヤさんは驚いていた。
「そ、そんなことあるの……! ちょ、なんで取れたの?」
「それはちょっと言えません。ごめんなさい」
僕はそう言ってマヤさんに頭を下げた。
「いやいや言えないなら別に良いのよ」
とマヤさんは焦ったように手を振ってそう言った。
「じゃあそろそろ帰って良いのかしら?」
話が終わりルイスがそう聞いた。すると部屋の扉が開き一人の人物が入ってきた。
「ちょっとだけ待って欲しい」
「あっ! ギルドマスター」
「ギルドマスター!?」
なんと入ってきたのはギルドマスターだった。
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