勝負が終わった後
勝負の後ギルドに戻ってきた。勝負はギルドの裏側にある決闘場でやっていたからだ。
「じゃあそう言うことで。私はアルトと行くから」
ルイスがそう言ってエドルから立ち去ろうとすると
「クソ! あんなの運じゃねえか」
「ちょっと触らないで」
と言って手を掴まれた。それを見てやばいと思った僕は止めに入った。
「ちょ、ちょっと待って。落ち着いて」
「お前は黙ってろ! ——なあいいだろ。こっちこいよ」
「もう、いい加減にしないとぶっ飛ばすわよ!」
今までめんどくさそうにしていたルイスの顔が、少し怒った顔に変わった。
「へっ! 出来るもんならやってみろよ」
「ちょ……。エドル。それ以上は……」
今までルイスの心配をしていた僕だけど、思わずエドルの心配をしてしまった。
するとエドルはルイスの方に向けていた顔をこちらに向けた。
「うるせえんだよ。お前は!」
するとエドルはルイスの方に向けていた顔をこちらに向けて、殴ってきた。
「いった……」
「やっぱりたまたまだったんだろ。大人しく引っ込んでろ」
止めに入った僕が最初にやられてどうするんだ。そう思って立ち上がろうとすると、ルイスが本気でキレてる顔になっていた。
「もう、許さないから」
「だから、やれるもんならやって——」
エドルはそう言い切る前にどこかに消えていった。
「うっ……」
そして少し時間が経った後今までギルド入り口近くにいたエドルが、傷だらけで入り口から1番遠い場所に横たわっていた。
そしてルイスは手を叩きながらこちらに戻って来ていた。
「へ……?」
僕は一瞬の事で何が起こったのか分からなかった。
「行くわよ、アルト。薬草持っていくんでしょ」
と、放心状態になっている僕に何もなかったように、ルイスは話しかけてきた。
ルイスの言葉に気を取り戻した僕は、ルイスに訊いた。
「ねえ、エドルをあの状態にしたのって……」
「ええもちろん私よ。ウザかったから。でもそんな事もうどうでもいいでしょ」
「いやいや、良くないよ。周りを見てよ。みんな騒然としてるよ」
僕がそう言うとルイスが周りをちらちら見る。
そして少し考える仕草をした後
「まぁ何とかなるでしょ」
と言って受付に向かっていった。
「まっ、待ってよー」
僕もどうすることができないと思っていたため、ルイスを追いかけた。
「えっと……、マヤさん。薬草持ってきました……」
「あ、ありがとうね」
「?」
受付のマヤさんも出来事の一部始終を見ていたため、なんか微妙な雰囲気になっている。
その様子を見ているルイスは首を傾げていた。
そして全てのやり取りが終わって受付を後にしようとすると、マヤさんに止められた。
「ちょっと待って。一応さっきの騒動のことを聞かないといけないから」
「ですよねー」
「まぁぱっぱっと終わらせましょう」
「はぁ。ルイスは気楽だね」
「そう?」
僕たちはさっきのやりとりを話すためにギルドの二階に連れて行かれた。
対するエドルは気を失っていたため、治療するとの事で違うところに連れて行かれていた。
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