Ⅲ
「契約ってなんの契約よ」
「オレたちガーディアンは契約をしてこそ真の力が発揮できる。"主"となった人にはオレの一部から創られた武器を託すんだ。」
「話についていけない。なんで私が契約しないといけないの?」
「お?説明してなかったか?ジュネシスっていうのがこの世界に来てるんだよ。オレたちは王のためにもジュネシスを壊滅させなきゃいけない。」
全然、理解できない。だからと言ってなぜ私なのだろう。そして、どうしてネックレスから……。
考え出したら、頭がゴチャゴチャしてきた。
ていうか、私って、全然関係の無いひとじゃないか。
「勝手にそっちの復讐劇に巻き込まないでよ」
「でも、お前が封印解いただろ」
「あれは、聞こえてきた言葉を呟いただけ!意味わかんないわ。やっぱり出て行って!」
私は男を引きずって部屋の外に出そうとした。
「おい!待てって!」
フランの言葉を無視して、玄関まで引きずる。私の部屋が1階にあることに、今日ほど感謝したことはない。
ドアの外に出して、紐を解いてやり家の鍵という鍵を閉めた。
「諦めないからな!」
外からくぐもった声が聞こえた。
「ほんと、わけわかんない」
ベットにダイブした。そして、それから意識が途切れてしまった。