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俺が初めて振られた日

問・運動も勉強もでき、顔まで良いイケメンは

好きな相手と付き合えるのか?

答えは否だ

そう、人というのは容姿の面だけで好きな人は決めることができない生き物だと俺は思う。

例えば、街中を歩いているとたまに美女と野獣のようなカップルを見かけることはないだろうか。

おそらく、美女は何人ものイケメンたちから告白されたことだろう。しかし、何故野獣を選んだか。

それは、性格での相性が大きな原因だと俺は思う。

ツンデレと鈍感男、どSとどMというふうに恋愛では性格の相性が大きく関わっている。

その点、俺はそのことについてもイケメンである。

一人一人の性格、能力、容姿全てを考えてそれぞれに合った反応をする力が昔からあった。

そのお陰か、これまで告白された人数は両手両足では余裕で足りないくらいになってきた。(まあ、全部断ったけど)

とにかく、俺はそうやってモテてきた。

けど、そんな妄想は高校二年生の秋にぶち壊されたのだった。

そう、一目惚れだった。

クラスの男女8人くらいで行った花火大会で、たった一瞬すれ違っただけで気づいた。

あぁ、これが俺の運命の人だと。

そして、その日から俺の告白計画は始まった。

『黒髪ロングの美少女』それだけの情報を頼りにして俺の運命の人探しは始まった。

そうして、寝る間も惜しんでその人を探した。

3ヶ月過ぎた頃、不意にその日は訪れた。

俺のすぐ隣をその人は通り過ぎていった。

何か声をかけなきゃ。

俺はその一心で俺は意を決して言った。

「俺と付き合ってくださいっっ」

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

何いってんだ俺は。

終わった…。

いや、彼女が容姿だけで判断する可能性もあ

るかも…

その後、彼女は予想の斜め90度くらいのこと良い放った。

「あなた、好きなアニメは何?」

はえっ?

何いってんだこいつは。

「早くして、時間がないの」

「えっ、え~とゼロピースかな」

とりあえず、俺が知っている無難なアニメを言っておく。

「他には?」

「じゃあ、トラゴンボールで」

これまた、無難なチョイスだ。

「そう、さっきの告白の答えなんだけどあなたとは付き合えない」

「はいっ?」

俺からそんな間抜けな声が漏れる。

少し待て、頭のなかを少し整理していこう。

1、俺は通りすがりの人にいきなり告白した。

2、好きなアニメを聞かれて答えた。

3、振られた。

おい、2のくだり必要性皆無じゃねぇか。

そして、

目の前の人が少しずつ走り去っていく。

「待ってくれ。」

俺は大きな声でそういった。そして、

俺は俺でも耳を疑うようなとんでもないことを言った

「俺は、顔も良いし運動も勉強もできる。なのに、何で俺と付き合ってくれないんだよ」

すると、彼女はため息をつきながらこういった。

「私は…『にわか』とは付き合いたくないの。アニメをよく知りもしないで語ってくるのが生理的に受け付けないの。」

その言葉を言って彼女は走り出した。

そして、俺は彼女を追いかけた。

このチャンスを逃したらもう次はない。そう思って。

俺は、彼女を追いかけるのに、彼女は俺から遠ざかるのに必死だったんだ。

互いに息が切れてきた瞬間、クラクションの音がした。

その後、すぐ前で『どんっ』という重低音が響いた後

俺の体にも『どんっ』という衝撃が加わった。

その時、生まれて初めて目の前が真っ黒になった。

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