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掌編小説集5 (201話~250話)

優良ドライバー

作者: 蹴沢缶九郎

この話はフィクションです。交通ルールは正しく守りましょう。

「おいおい、あぶねえなぁ。一体何考えてんだ」


俺の運転する車は、先程から後続の車に煽られていた。仕方なく車を路肩に寄せて、後続の車に道を譲る。後続車はそれまでの遅れを取り戻すように、凄まじいエンジン音を轟かせ走り去っていった。「狭い日本 そんなに急いで何処へ行く」とは、よく言ったものだ。


乱暴な後続車を見送り、再び車を発進させる。やがて片側二車線の道路に出て、五分程走っていると、追い越し車線を走っていたトラックが、ウインカーを出さずに自分の走る本線へと急な車線変更をしてきた。

あわててブレーキを踏んで減速し、トラックの強引な割り込みをなんとかやり過ごす。だが、あと少しで事故に遭うところだった。


「この野郎、ふざけやがって」


怒りから思わず、トラック運転手には聞こえるはずのない文句を言った。


俺は車を運転しながら思った。先程の煽ってきた後続車といい、割り込みのトラックといい、無茶で無謀な運転をする輩が多すぎる。あんな運転の仕方では、いずれ事故を起こす。いや、ああいう輩は事故を起こして痛い目にあった方がいいのだ。


それに比べて、俺の運転は安全だ。スピードは守り、心にゆとりを持ってハンドルを握る。まさしくドライバーの鏡と言えるのではないだろうか…。


あとは免許を取るだけだ…。

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