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『理不尽な召集』メンバー( 仮)

(まぶた)を閉じていても入ってくる強い光で目が覚める。向は体を起こし周囲を見渡す。無機質な部屋、壁や敷居は有るのかどうかを認識出来ない。



『目の錯覚だろうか…』

違和感は感じたものの、今は状況の理解を重要視して原因の究明、もとい違和感の解消を後にする。

順調に観察を続けていた向だったがある光景に視線を釘付けにされる。

―――十人の男女がいる。それ自体はさほど問題はない。しかし『問題はない』というのは『他と比べて』であり、気にならない所が無い訳ではなかった。そして向の疑問点を押し退けた光景というのが、その十人の中のほぼ全員が銃や手榴弾などの武器を身に付けていたというものだ。

向が言っていた『平和な世の中』では絶対に見る事の出来ない光景である。



「お、これで全員起きたかな?」


そう向に話しかけたのは、団子状に束ねた髪型が特徴の女性だ。


「・・・・・・」


頭の中はある程度整理してきたはずだったが、黙ってしまう向。彼女は漫画やアニメからそのまま抜け出して来たような髪色、服装、そして銃を持っていた。



「…どうしたの?まだどこか痛いとこでもある?」


「いや、大丈夫だ。すまない、黙ってしまって。」


「それなら良かったよ。」と微笑んでみせる。



それをみて、非現実的な状況に置かれているという向の不安が少し取り除かれた。


「それにしても…」と彼女は話を繋げてくる。


「確か《ロッカ》は男だったはずだよねー。でも君、女の子なのかな?」


「えっと…どういう事―――」


「まあ、その辺はあっちにいる人も含めての自己紹介で聞かせてもらうよ」



強引に手を引っ張られていく向。その先には八人の個性豊かな男女たちがいた。


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