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セーブデータは きえてしまいました。

朝、ぼやけた視界の中にあるのはやはりぼやけた視界だと言う事を思いつつ、私は垂直に起き上がる。

少し視界が開けて来た。

私はこの瞬間が大好き。

だが、私―――Aが好きな物は、「ぼやけた視界」そのものではない。

その先に見えるべきものが見えない事だ。

そんな気持ちが私は好きでたまらない。何故かはわからないけれど。


リビングに颯爽と降臨した私。

時刻は午前6時50分32秒。時計はいつだって正しい時刻を私の記憶に刻み込む。

消えていくのだから、覚える必要は皆無だと思うのだが。


朝は、トースト1枚と、紅茶と、トマト4分の1と、キウイと、オレンジかりんごで始まる

フルーツがなぜ2種類もあるのかは不明である。

手早く朝食を済ませ、ついに計画は発動される。

私の、「少女漫画的恋愛大成功リア充化計画」が。

あぁなんて素敵な計画。リア充になれる素質を持っている私をほめてやりたい。

そうそう、どんな計画かを説明していなかった。

トーストを咥える→走る→素敵な男子とぶつかる→男子「だいじょうぶ……?」→フラグ成立


(ドヤ


と言う訳で走った私。何て素敵な水曜日。

歌いたくなります。

はい、歌っちゃいます。地球上の老若男女+αよ、私と共に歌え。



 おおブレネリ あなたのおうちはどこ

 わたしのおうhsるあhくぁwせdrftgyふじこlp


……ぶつかっちゃいました。

まさか計画が成功するとは思いませんでしたよ、はい。


「……大丈夫、ですか?」

そこにはイケメン好青年が。

まぁなんという私好みの男性。

身長は私より30㎝ほど高く、すらっとしている。

歳はおそらく20代前半くらい。某恋愛ゲームのサブキャラを思い出す美顔です。

「うそ……夢だ!夢だ!さめろ!さめろ!さめろ!さめて!これは夢だ!夢だみんな消えろ!消えろ消えろ!ああっ!すけてる!ああ!夢だ!ぜったい夢だ夢だ夢だゆm(ry」

「……あのー……」

「夢だ夢ださめろさめr(ry」

「……もしかして……x中学のAさん?」

「夢だ夢だ夢……はっ、はい!どうして私の名前を……?」

「良かった、正気に戻ってくれて……。実は僕、x中学で英語の教師をしているんです。ちなみに、貴女の担任になります。まだ早いですけど、これからよろしく。」

……私という生物は空間上に静止しておりました。その時間約15.3秒。


「早くしないと、遅れますよ。では、入学式でまた、改めて。」

そう言って彼は去って行った。


おかしい。

私はとてつもない速さで彼の事を追いかけている。

いつもの私なら止まっているはずなのに、脳が言う事を聞いてくれない。

聞くはずないか。




……恋をすると、脳にセーブが効かないって、本当でしたね。



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