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魔力が多すぎて親に愛されなかった子が親の気を引きたくて自殺してしまった体に入れられてしまった。  作者: 瀬崎遊


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08

 私、この後はどうするべきかしら?


 学校に戻っても人に避けられ、怯えられるだけだよね。


 今この場所では新たな人間関係を築くのは無理だと思うのよね。


 友達は居ないし、これからも絶対できそうにないし⋯⋯。


 領地での私の噂ってどうなっているのかしら?


 ここよりはましなのかな?


 神様! どんな感じ?


『皆川さんちょっと神を個人的に使いすぎよ』


 アフターケアって云うんですよね。


 こんな厄介な(ナンシー)を私に押し付けて!!


『あはっ!あははは⋯⋯。そ、そうね。アフターケアは必要よね』


 乾いた笑いをする神様を無言で不本意だと表現した。


 で、領地ではどうなんです? 私の評判。


『領地は田舎なのでもっと酷いことになってるわ』


 この子、勉強はできるんですよね?


『出来るわよ。他にすることがなかったからね』


 ナンシーってば本当にスペック高いね〜。


『だから性格悪くなったんじゃないの?』


 そうでしょうか? 私には親の責任のように思います。



 神様、私この後どうしましょう?


 できれば海外留学といったような穏便な方向に進みたいのですが⋯⋯。


『海外留学は出来ないんじゃないかな』


 えっ?


『だってあなたを外に出したら国の恥でしょう?』


 ⋯⋯たしかに。


 なんとかならないですかね?


『行くだけなら転移で簡単に行けるわよ』


 行けても暮らしていけませんよね?


 できれば人生やり直す方向で!


『⋯⋯ちょっと時間頂戴。何が皆川さんのためになるのか考えさせて』


 よろしくお願いしますっ。


 無意識に手を合わせていた。


 







 また父親に面会依頼をし、今度は二十回目の面会依頼でやっと会ってもらえる事になった。


 応接室で待っていた父に挨拶をした後、本題を切り出す。


「お父様わたくし校舎を直したくらいで今までの行いは許されないと思うのです」


「まぁ、そうだな」


「なので、ここではない何処かで人生をやり直したいと思うのです」


「何処かとはどこだ?」


「海外留学とか出来ませんか?」


「そ、それは⋯⋯無理だろう⋯⋯」


「そうですか⋯⋯」


 あっそうだ!忘れてた!


「あの、デイヴィットとのことなのですが、どうなっているんでしょう? 婚約破棄を受け入れてあげてほしいのですが」


「いいのか? あんなに嫌がっていたのに」


 もう二度と婚約者は現れないけど。と、目で父が語ってる気がする。


「はい、それと学校にも戻れるようにしてあげてください。私が辞めますので。後、謝罪の手紙を渡していただけますか?」


「学校を辞めるのはどうかと思うが、分かった。そのように手配しておく」


 用意していたデイヴィットへの謝罪の手紙を父に手渡す。


「よろしくお願いします」


 手紙を渡したその日の夜には婚約解消が整った。


 ディヴィットは学校にも戻れる事になり、私については休学扱いとなった。


 私が休み初めた時は皆、いつ私が学校に戻って来るか不安そうだったが私が休学届を出した後は皆落ち着いて穏やかに過ごしていると父親が怯えながら教えてくれた。


 父親は最近、扉で体を隠さなくなった。


 視線は相変わらず合わないけど。


 母親は目が覚めた日に声を聞いただけで姿を見せることはないままだけれど。


 同じ屋敷に住んでてここまで人の気配って感じないものなのかしら?


 部屋に閉じこもってる?


 私も体のいい監禁状態ではある。


 部屋から出られないわけではないが、部屋から出るといい顔をされない。



 今日もメイド達は私の部屋には必要な時以外近寄ってこない。


 ミザリーは私に慣れているみたいなんだけど、それでもやっぱり近寄ってこない。

 

 一人で室内に居る時は専ら魔法の訓練をしている。


 ちょっと考えれば分かることだが、炎、水、風の魔法を室内で使うのは止めた。雷なんかは最初から駄目だと思ってたけど。


 後が大変な事になる。


 水や炎は洗浄や復元でなんとかなるけど風は駄目。


 絶対ダメ。


 室内の傷は修復や復元で直せるよ。


 でもね、散らばった紙や服は自分で片付けるしか無いのよ。


 散らかった部屋をメイド達に片付けてもらおうと思ったらビクビクブルブルになって、面倒なことになりそうだし。



 ナンシーがメイドにしてきたことを記憶を覗いて見てみると、仕方ないと思う。


 本当に酷い。


 ありがちの癇癪を起こして当たり散らすのは当たり前で、気に入らないことをしたらその場でその子の服を切り刻む。


 その時ついでに皮膚も薄く切る。


 その上その子の部屋へ行って破壊する。


 そして親兄弟の安全を盾にとり自分付きのメイドに指名する。


 口癖が「あんたの親兄弟、恋人に至るまで目茶苦茶にしてやる」だった。


 気に入らないなら辞めさせればいいのに、より近くに置いて恐怖を与え続ける⋯⋯。


 それをしたのがナンシー六歳の頃というのがまた怖い。


 えげつないわ〜〜。六歳の子が考えること?


 六歳やそこらの子が考えるには物騒が過ぎる。

来週の月曜日 21:20にお会いしましょう。

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― 新着の感想 ―
いやもうこれ、ここまでの反応されちゃうなら「親の気を引きたくて自殺が成功してしまった所に異次元の魂が入り込みました。別人です」ってバカ正直に説明した方が喜ばれるまであるんじゃない? あとてめーらの対応…
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