表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力が多すぎて親に愛されなかった子が親の気を引きたくて自殺してしまった体に入れられてしまった。  作者: 瀬崎遊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/10

05



「お父様、お母様はいらっしゃる?」


 ここまで母親の存在がでてこないんだけど⋯⋯。


「えっ! え、ええ⋯⋯。殺さないで⋯⋯ここにいるわ」


 ん? 今殺さないでって言った?


「お父様、お母様。今まで自分勝手で我儘でごめんなさい」


 手で口を塞ぎシーンとしたまま両親すら何も言わない。


「私は夢の中で自分の行いを反省したのです。

 目が覚めたら少しはいい子になろうって」


 水を売ったような静けさ。誰も反応も示さない。


「すぐには皆にも許してもらえないと思いますけど、わたくし心を入れ替えます。これからはいい子になりますわ」


 シーンとしたまま父親が震え、扉で体を隠したまま数十秒経った頃、答えが帰ってきた。


「そ、そうか。取り敢えず、動けないみたいだし、医者に見てもらおう」


 話を流されてしまった。


 すぐには信用できないのは解るけど⋯⋯はぁ〜⋯⋯。


「お願いします」


 ミザリーと知らない子の二人がかりで座っていた姿勢からそっと横たえられた。


 ミザリーはそうでもなかったけど、知らない子の方はもの凄く怯えていた。

 




 お医者様には体には異常がないのでリハビリするようにと言って逃げるように帰っていった。


 来て頂いたお医者様にもなにかしたのかしら?


 記憶には何も無いんだけど?


 



 一週間寝て過ごしたら、回復するのに十日も掛かってしまった。


 十五歳の体で十日だったら五十五歳の晴夏なら一体何日掛かるのよ?!


 っていうか軟弱すぎないこの体。


 晴夏の体の時インフルエンザで一週間寝込んだことあったけどここまで動けないなんてことなかったと思うんだけど。





 初めの二日はベッドの上で座って手や足を動かすリハビリ生活だった。


 ミザリーは普通に接してくれている。


 他の子は私が振り向いただけで固まって動かなくなっちゃうけど。


 しかし本当に体動かなくてこの子体力無さすぎじゃない?


 って何度思ったかしれない愚痴をまた心の中でこぼす。


 目を覚ましたというのにリハビリと食事を持ってくる時以外誰も来ないし、人の気配もない。


 シーンとしたまま。


 いくら広い屋敷だといっても人の気配はすると思うんだけど、それすら感じない。


 両親は息を殺すように生活しているのかしら?



 それに部屋の外に出てくるなっていう雰囲気を感じるんだけど、気の所為だよね?


 誰かに何かを言われたわけではないと思うんだけど、ナンシーはほとんど部屋で過ごしていたんだよなぁ〜⋯⋯。


 すっごく孤独だった。


 当然友人も居なかったし、婚約者は居たけど交流はまったくなかった。


 っていうか、本気で怖がられていたってことは記憶を見て知っている。




 まぁ、今は人が来ないのはありがたいと思っておこう。

 今の間に魔法のあれこれ試しておきたいし。


 一番肝心なのは空間魔法だよね〜?! ふふっ♥


 これがあるのと無いのとでは全然違うものね。


 なろう小説を読んでてもし自分が転生したら一番欲しいと思ったものが空間収納と治癒の能力だったのよね〜。


 晴夏()の狭い部屋は物が多くて⋯⋯。


 必要最低限以外の物は収納しておいて必要なときだけ出し入れできたらいいのにって何度思ったかもしれないもの。


 収納魔法、夢見ていたわ〜〜。


 あっ! それと!!


 アニメ化されてた話みたいにネットスーパー使えたらなぁ〜。


「ネットスーパー!!」


 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。


 無理だよね〜。


 知ってましたよ。




 えっと⋯⋯空間魔法に戻って。大事なのは時間停止機能だよね。広さは無制限で、思った物が手にできて、リストがステータスのように見えるようにして⋯⋯。


 あっ! そう言えばステータスって見えるのかな? 


 えっと、それから温かいものは温かいままで、冷たいものは冷たいままで⋯⋯生き物も入れられたらいいよね〜?


「空間魔法!」


 あっ!出来た。ふぅふふふふっ♥


 もう一つ作れるかな

 こっちは6畳くらいの大きさでいいかな。

 時間経過ありで、熟成出来る温度2.5度で湿度70%維持。

 空気循環ができて雑菌は排除できるように。っと。


「空間魔法!」


 うん! よし! できたっ!!


 熟成ができる空間魔法を作ったものの生肉、手に入るのかしら?


 肉の熟成できるなら発酵も出来るのが欲しいよね〜。


 こっちは畳一枚程度の広さで、入れるものによって温度湿度設定が自在にできるものがいいかな。


 私は昆布&塩味が好きだけど、いつかは味噌汁飲みたくなるかもしれないし。


 よし。麹って手に入る世界かな?


 あるといいなぁ〜〜〜〜〜!!


「空間魔法!」


 異世界転移に味噌と醤油は必要だものね。


 大豆はまぁ、似たものがあると思うけど、米麹が見つかるかが問題だよね。


 米があるかもわからないし⋯⋯。


 発酵できる空間魔法があったらパンが作りやすくなるしね。




 ナンシーって本当にチートさんだわ。


 魔力検査の時に、キラキラのピカピカだったもんね。


 この子。


 記憶を見ている時、木をキラキラピカピカさせて何してるんだろうっと思ってたら魔力検査だったみたいだし⋯⋯。


次話 2月16日 21:20 UP予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ