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1.プロローグ
ベタ展開&妄想ドキドキをしたいがための新連載です!ヾ( 〃∇〃)ツ よければ☆評価・ブクマ・感想などなど、よろしくお願いします。
豪華絢爛な王宮においては質素な部屋。北向きのこの部屋は滅多に人は来ない。それでも普段は数人のメイドが廊下を行き来しているが、今日は誰かが来る気配はない。
今その部屋にいるのは二人きりだ。近くのソファには今日のために吟味を重ねたドレスが無造作に掛けられている。
「ち、ちょっと待っ…!」
「往生際が悪いですね。今更逃げられるとでも?」
「…そ、それは。」
「怖がらなくて大丈夫ですよ。肩の力を抜いて。」
「…っ!…。」
静まり返った部屋には、荒い息遣いが響いていた。
※本作品は全年齢対象です!