01話『異世界召喚』
自ら設定を作って執筆するのは初めてです。
まだまだ拙い文章や誤字などあると思いますが、是非アドバイスをいただけると幸いです。
文字数等もどのくらいがいいのかわからないので、そういった基本的なことも教えていただきたいです。
今、この世界で幸せかと聞かれて、幸せだと答えることのできる人間がどれほどいるだろうか。
勉強や仕事に追われている、自分のやりたいことができない、人間関係で困ったことがある。人が不幸だと思うトリガーなどいくらでもあるだろう。
ただ、僕こと山吹玲は自分が幸せだと胸を張ってこたえることができるだろう。なぜかって?それは今僕の隣にいるこの存在のおかげだ。
「ねぇ、玲?朝だからってボーっとしてるの?私の話聞いてる?」
「ごめんごめん、聞いてなかった。ただ、ボーっとしてるわけじゃなくて梨華の隣にいることができるのが嬉しくてね。」
「もう、玲ったら。彼女冥利に尽きること言ってくれるじゃない。」
そう、彼女である楠梨華。この存在が今の自分を幸せたらしめ生きる意味を与えてくれる。
僕は2か月前に梨華と付き合い始めてから、毎朝こうやって梨華を迎えに行ってから登校している。数少ない友達からは見せつけているんじゃないかと言われるが、僕はやりたいことをやっているだけなので知ったことではない。
「ねえ梨華?明後日、日曜日空いてたりしない?もしよかったらデートしない?」
「いいわね。最近は玲もこうやって積極的に誘ってくれるようになって嬉しいわ。」
実は2年生に上がるタイミングで梨華から告白されて付き合い始めたのだ。ただ、梨華はかなり容姿もよくてみんなから好かれる存在であるため、陰キャの僕なんかを好きになるはずがないと、捻くれた考えを持っていたので僕から誘ったりすることがあまりなかったのだ。毎日僕だけ見せてくれる顔や態度を見せられ続けていたら、1ヶ月もしないうちに僕のほうが梨華に惹かれだしてほとんどの時間をずっと一緒にいるのだ。
「じゃあ、今日もここでお別れだね。また昼休憩にね。」
「うん、お互い頑張ろうね、梨華。」
去年はクラスが同じだったのだが、今年は違うクラスになってしまった。まぁ、違うクラスだとはいっても隣のクラスなのだが。
「おはよ、玲。朝から今日も見せつけてきやがって、羨ましいぞ。」
「おはよ、仁、別に見せつけてるわけじゃないぞ。羨ましいならお前も彼女を作るんだな。」
「あのなぁ、そんなに簡単に出来たら苦労はしねーよ……」
「お前くらいのイケメンならいくらでも彼女は作れるだろうよ」
「ははは……、だけど、失恋してから心がまだ癒えてなくてね。」
「毎回思うけど、お前レベルのイケメンが失恋するってどんな奴を好きになったんだよ……。」
こいつは神崎仁。去年同じクラスで意気投合して仲良くなった友達だ。中学からずっとテニスをやっていたらしく、高校に入っても続けている。ちなみに、去年卒業したキャプテンと同じレベルの強さでエースとして学校中から期待されている。あと、超イケメン。どのくらいかっていうと、ファンクラブがあるっていう噂が立つくらい。許すまじ。
「それより、仁。もう授業始まるぞ。いいのか?」
「やっべ、今日も一日頑張ろうな!」
「眩し……」
仁の放つイケメンオーラに目がやられそうだ。
「早く昼休憩にならないかな……」
こうやって毎日授業中にでも梨華のことを考えてしまって、授業にあまり身が入らない。
何もかも梨華がかわいいのが悪いよな、などくだらないことを考えているとほんとにいつの間にか授業が終わっていた。
そんなことを繰り返していたら、昼休憩になっていた。まぁ最近ではよくあることだし、気にしない。
昼休憩になったってことは、そろそろ梨華が迎えに来てくれるはずだ。
「お疲れ、玲。今日もお弁当作ってきたから一緒に食べよ?」
「毎日ありがとね、梨華。」
去年毎日のように、10秒チ〇ージで昼飯を済ませてきた僕のことを心配してくれて作ってくれるようになった。
一人暮らしの男子学生はみんな弁当なんて作る暇はないし、買うお金ももったいないと考えてしまうのだ(偏見)
「いただきます。」
「ふふっ、どうぞ召し上がれ。」
と、梨華の作ってくれたお弁当を食べようとすると視界が真っ白になり、意識が遠のいていった。
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