9話 精霊の巣1
海行ってて全然書けてないので短いです。モウシワケネェ
俺は今、精霊の巣という場所に来ている。
モンスターのいるあの草原を抜けた先にある。
精霊の巣とは、十階層に別れたダンジョンという場所だ。
そこのモンスターは倒すと魔石を落とす。
その魔石は魔道具や、魔力回復薬という魔力を回復する回復薬の原料として使える。
精霊と聞くと何かメルヘンチックなキラキラとした存在を思い浮かべるかもしれないが、この精霊はそんなかわいい存在じゃない。
一番入り口に近い場所にいるモンスターだけを説明すると、主に二種類いる。
一種類目は、ウルフよりも弱いが、ウルフよりも凶悪でずる賢く群れを作る「ゴブリン」
ゴブリンと聞くと醜悪な見た目を想像するだろうが、見た目だけは少しメルヘンチックなかわいい見た目をしている。
なので、昔の人はその見た目に騙されて多くの人が命を落としたそうだ。
二種類目は、単純にウルフよりも強い魔物化した「ウルフ」
生物は魔物化といって、死体を出さずに魔石に変わる魔物の方が強いのだ。なので、このウルフは普通のウルフの強化版なのだ。
ちなみに、ダンジョンの中では高さの上限がなく、俺が戦いやすいようになっている。
俺がなぜここに来たかというと、ウルフ狩りだけでは三日間で急激に成長することは難しいからだ。
とにかく俺は強くならなくてはいけない。
せっかく得たチャンスを棒に振ることになってしまう。
それに、あの受付嬢。何て言ったっけ?りりあ?わからん。あいつを見返してやりたいからな。
くくっ。あいつの悔しそうな顔を見れるのが楽しみだ。
そんなことを考えながら俺は魔物を探していた。
歩き続けて数分たった頃やっと魔物を見つけた。
ウルフだ。
俺は幸運だった。一番最初に戦う相手が何回も戦ったことのある敵の強化版だなんて。
少し難易度は上がるだろうが、勝手は分かるだろう。
俺は戦闘に取りかかることにした。
ダッ
俺はウルフに向かって走り出した。
「わぅ!?」
ウルフは少し驚いたような顔をして、こちらを見た。
こいつはこういうところがちょっとかわいいんだよな。
まぁ、倒すのは止めないけど。
俺は走り出す勢いのままナイフをウルフの足目掛けて降った。
ブゥン
ナイフが空気を切る音がなった。
外れたようだ。
やはり強化版なだけあって回避能力も高い。
奇襲の有利から一転。俺は不利な状況になった。
足を目掛けて振ったため、今の俺の姿勢は少し前屈みだ。この状態では普通の状態のウルフからしてみたら動くのが遅くて、上から攻撃できるという圧倒的有利な状況なのだ。
普通の人ならここで命を落とすだろう。
しかし俺はちがう。
俺は飛び降り自殺を使った。
上空へと転移する。
この感覚にももうなれたものだ。
さぁ、狙いを定めよう。
腕を動かしたり、体を動かすことによって落下地点の微調整ができる。
俺はウルフのいる場所の軌道上に微調整をした。
もうあとは待つだけみたいなものだ。
ひゅぅぅぅぅ
落ちていく。
ウルフを見てみるときょとんとした顔をしていた。
そりゃ圧倒的な有利な状況だった相手が突然消えたのだからな。誰でもびっくりする。
だが、その顔が可愛かったので、少し倒すのに罪悪感を覚えてしまう。
まぁ、倒すんですけどね?
そして、どんどんとウルフとの距離が近付いていき......。
グシャッ
ウルフは潰れ、魔石を残して消えた。
ーレベルが上がりましたー
よし。レベルアップだ。これのお陰で全回復かな?
計算はあっているはずだし、体に痛みもない。
回復薬が節約できたな。
俺はまた強くなるために狩りを続けるのであった。
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