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05幕 『王女?女王?お姫様?』

 こんにちは。

 わたしはアリス=リデルと言います。

 今現在わたしの目の前で口喧嘩くちげんかのようなやり取りが行われてます。

 口喧嘩をしているのは白ウサギと呼ばれた『ハング』と

 まだ名前も知らない王女様やらお姫様やらの人です


 「あ、あの・・・・」

 

 「大体、女王陛下は職務をサボりすぎでございます!」

 「なによ!ハングなんてあんな兵士なんかに手出しできないくせに!!」

 「女王陛下は――――――」

 「ハングだって―――――――――」


 始めはレベルの高い言い合いだと思ってたのに段々とレベルが・・・


 「―――あの!わたしを無視しないでください!」

 「「あ。」」

 (やっぱ空気化されてた・・・)orz

 「も、申し訳ございません!」

 「ごめんなさいねアリス。」

 「もういいですよ・・・。」

 「アリス、お願いだからねないで?

 わたくしの名前は『ティー』って言うの。よろしくね?」


 王女様は先程の口喧嘩が無かったかのようににっこりと笑ってわたしに左手を差し出してきた。 


 「よろしく・・・王女様?」


 わたしがそう言うとハングが近くに寄ってきてこっそりとアリスにに話しかけた


 「アリス。一応このお方は女王陛下にございます」

 「え。ホント?」

 「本当です。そもそも王女なのでしたのならば陛下に意見をした時点で罰せられてしまいます」

 「・・・そうなの?」

 「陛下はそういうお方ですから。」

 「あぁ・・・そう言えばわたしも殺されかけましたねー・・・・・」


 そう言っているアリスの目は遠い明後日を見ていることに自分で気づいていないのでありました


 「ねぇ。ハング、アリスと何を話しているの?」

 「何でもございませんよ。女王陛下」


 ハングはわたしから離れて、

 にっこりと人当たりのいい優しい笑みを女王(だったらしい)に向けた

 

 「そう?」

 「えぇ。ねぇ、アリス?」


 その笑顔を突然向けられたアリスは真っ赤になりながら首を縦に振った


 「ねぇねぇアリス。わたくしの事は『ティー』って呼んでね? 絶対よ?」

 「あ。はい。わかりました」

 「敬語も禁止よ!」

 「はい。了解しました」

 「ほら!ダメよ!わたくしは敬語を禁止って言ったのよ?

 はい。今から敬語は絶対に禁止!後は必ずわたくしの事をティーって呼ぶのよ?」

 

 そう言って女王・・・ティーはパンッと手を鳴らしてコレを敬語等禁止の合図にした


 「じゃあ、もう知っているけれどもう1度言うわね?

 わたくしの名前は『ティー』二つ名は〔ハートの女王〕

 二つ名の通りにこのお城で女王をやっているわ。

  ほら。ハングも言いなさい。」

 「え。ですが私の事はアリスにもう・・・」

 「いいから言いなさいな。」


 アリスは自分のことをもう知っている、といいかけるのを中断させる


 「わかりました・・・

 私は『ハング』と申します。二つ名はご存知の通り〔白ウサギ〕でございます

 え・・と、この城内では宰相と言う立場に務めております」


 ・・・・・・・え?


 「い、いま、なんて?」

 「は?さ、宰相と・・・な、なにか?どうしましたか?」

 「イ、イイエナンデモアリマセン・・・」

 「は、はぁ・・・・」

 

 そうだよね・・。

 うん。宰相さんならちょっと位王様や女王様に意見しても大丈夫だよね・・・多分

 っと言うかわたしってそんな人と軽々しく話しちゃってたんだ・・・

 いや、普通に女王様を呼び捨てにしちゃってるんだけどさ?

 それはほら、命令だしね?


 そうアリスがいろいろな考えが頭の中を駆け回ってるときに

 クスクスと笑い声が聞こえた


 「?」

 「クスクス・・・アリス、心配せずとも大丈夫ですよあなた様は客人。

 多少の無礼も許されるでしょう」

 「え・・・まさか」

 「アリス、アリス。あなた声に出して言っていたわよ?」

 「ま、マジすか?!」

 「マジよ」

 「そうそう。私には何なりと気軽にお言いつけくださいませ」

 「は、はぁ・・・」

 「それと、私の事は是非とも呼び捨てでお呼びませ」


 いや。無理でしょ。

 ・・・・・・・それにしても本当に綺麗な人だよ。この宰相さん

◆ティー『ハートの女王』

外見年齢は低く、慎重はアリスよりほんの少し小さいくらい

ハートの王のことが大好きでいつも「美しい」

やれ「麗しい」やれ言っている・・・・らしい?

紅茶と可愛いものとスイーツが大好き

職務を良くサボって逃げるたびにハングに小言を貰っていたりするという


(現時点、アリス視点の記録です)


>>次回『不規則な時間へようこそ:2』

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