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14幕 『アリスとピンクの猫』

09/08編集しました

友人の家へようこそ



「ちょっとちょっとちょっとちょっと!?

どうすんのさ!あの弱っちい二人があの森の中を歩いてるの?!」

「ああああああああ、ヴェイン!

あの青リボンに無理やり連れて行かれたのか?!」


ガスッ


「ッ痛!あにすんだよグリフォン!!」

「黙れブラコンウサギ!あの置手紙を見てアリスが無理やり連れて行ったとかありえないこと言うな!」

「ありえなくもねぇだろ?!あの女、ヴェインを絞め殺そうとしてたじゃねぇか!!」

「ンなわけないでしょうが!!!」


抱きしめてただけだ!と、グリフォンとハーヴが口喧嘩(?)をただ無言でその光景を見ていたドランクはポツリ、ともらした


「ソウいえば、あの森には獣の他にもトゥリー君もいまシたネェ」

「………!!!」

「オヤ?ハーヴ君、ドチラに行くつもりデスかァ?」

「ヴェインを連れ戻しに行くに決まってんだろ?!」


ダッ


「あー!何であたしの周りにはなんも考えないで突っ走るのが多いかなぁ?!」

「アナタ自身もソウだからじゃないですかァ?」

「あー、もう今はこんなこたどーでも良いよ。あのバカ自分が方向音痴て自覚してないんじゃないの?」

「シテませんネェ」

「……………どする?ドランクさん。」

「サテ、アリスとヴェイン探しに行きまショウか?それともバカを探しに行きまショウか?」

「そりゃ、アリスたちっしょ」

「デスヨネェー」


>>>>>


ところ変わってアリスとヴェイン


「ねぇ、ヴェイン」

「ん~?」

「その友達って「ヴェ~~~~イン!!!!!」」

「うあっ?!」

「ヴェイン?!」


友達について聞こうと思ったら突然木の上からピンク色のネコミミ少年がヴェイン飛び降りてきた

ピンク色の子はヴェインと一緒に倒れてゴロゴロと転がっている


「ヴェイン~あ~そ~ぼ~~~~!!」

「や、やだっアリス、た、たすけて…っ」

「…………………アリス?」

「え、……?」

「っご主人!!!!」

「うひゃあっ?!」


ピンクの少年がヴェインから顔を離してこっちを見たと思ったらヴェインを飛ばしてこっちに飛び込んでくる

その衝撃でしりもちをつくわたしにかまわずピンクの子はぎゅう、とわたしを抱きしめる


「た、助かった……」

「ご主人ご主人~っ」

「ぇ、あ、ちょ?」

「ねぇねぇ、なんでご主人がココにいるの?ご主人、おねーちゃんといもーとはどうしたの?

ご主人だけ?でも嬉しいなっ!ボク、ご主人が一番好きなんだからっ!…………?ご主人?」


さっきからわたしに抱きついて『ご主人』と連呼しているけど、わたしはこの子を知らない。


「あ、ごめん…君、会った事ある?」

「ご主人?なに言ってるの?ご主人ボクを忘れちゃったの?」

「ご、ごめん…………」

「あ、トゥリー…」

「なんだよ」


おずおずとヴェインがトゥリーに声をかけるとトゥリーはじろりとヴェインを睨む


「あの、アリスを離し、て?」

「やだよ。何でようやく会えたご主人と離れなくちゃならないの?」

「で、でも…アリスが困ってるよ……?」


さらにヴェインが言うと睨む目をさらにキツクして叫ぶ


「うるさいなっ!そもそもヴェイン!ボクのご主人の名前を気安く呼ばないでよ!!」

「ぁ、う……」

「ね、ご主人っ!今から僕と遊ぼっ?」

「えと、トゥリー、だっけ?」

「……。」

「え。違うの?」

「ううんっ。ボクはトゥリーだよ?チシャ猫のトゥリー。」


今、少しだけ悲しそうな顔をしたような気をするんだけど…

笑うトゥリーに気のせい?と思えてくる


「じゃあトゥリー、ヴェインに謝って?」

「なんでっ?!」

「さっきのトゥリーの言葉は酷い。ちゃんとヴェインに謝って。『ごめんなさい』って謝って。」


そういうと少し泣きそうな顔になって頬を膨らませていたけど少しすると口を開いた


「…………………ヴェイン。」

「!!な、なに」

「ごめん」

「ぇ、あ…うん……」

「じゃ、ご主人っ!今日はボク帰るけど、次は絶対に遊んでねっ?」

「うん。またね」

「約束だよ?じゃあね!」


ちゅっ、


「え?」

「……………あ」

「へへー、またねっ」


にゃははっ、といたずらっぽい笑みを残して跳ねながら森の奥に消えていくトゥリーをアリスとヴェインは唖然としながら見送っていた


………………………キス、されちゃったよ

いや。ほっぺにだけど


「え、と…ヴェイン、あの子が言ってた友達?」 

「違うっ!違うよ!!あんなの友達じゃない!」


『友達』とはトゥリーのことかと思ったけど、ヴェインは大声を出して否定をする。

そんなヴェインに目を丸くしているとヴェインは気まずそうに目線をそらして小声で呟いた


「あの子、≪チェシャ猫≫のトゥリーって言って、いつも僕をいじめる嫌なにゃんこ……

だから、いつもハーヴが追い払ってくれるんだけど………」

「あぁ。ハーヴならやりそう」


あれはいじめてるというよりじゃれついてるだけな様な気もするけど、と思ったけどさっきのあれもあるし、本気でヴェインはトゥリーのことを嫌っているようなので言うのを止めておく


「そういえば、友達の家って?」

「んー…?あー。そうそう。えっとねぇ、こっちだよー」

「え゛。そっちて獣道じゃ……」

「へーきへーき~~」

「えぇ?!」


平気じゃない!大丈夫じゃない………!!


「じゃ、行こっか~」

「は?!ちょっと!」

「アリス~?早く来ないとおいてくよー?」

「あ!待ってよヴェイン!」

「早く~……ね?」

「うん、うん。」


>>>>>


ざくざくざくざくざくざくざくざく


「ねぇ、まだなの?」

「もーうちょっと~」


ざくざくざくざくざくざくざくざくざく


「ねぇ、これって迷ってない?」

「うん~?迷ってないよぉ~」

「本当に?」

「うん。」

「そ、そっか………」


ざくざくざくざくざくざくざくざくざくざく


「つーいった。」

「ようやく……」

「ここだよぉ~」

「うん?………………は、」


……………………………目の前には、


この国にそぐわない


とても『和』な建物が建ありました


〓〓〓〓〓


それと同時刻、グリフォンも木の枝の上に座り込んでいた


「はぁ、いつんなったら帰れんのかなぁ…………ん?」

「♪~♪♪」

「トゥリーじゃん。えらくご機嫌だね」

「えへへーまぁねっ」

「またハートの城?」

「うんっ!何かもらいに行くんだっ」

「王様に見つかんないようにね」

「うんっ!じゃあね!!」


和の建物のことは次回に。

◇トゥリー[[チェシャ猫]]


ピンクの短髪にくりくりした大きな目……ぶっちゃけ言ってショタ。

結構短絡的で感情的

ぶかぶかのセーターのような服を着ている

遊ぶのが大好きでじゃれようとするが、三月ウサギに大鎌を向けられ、トカゲには包丁を向けられる

アリスの事を『ご主人』と呼び、懐いている

こっそりとあまり物をもらいに度々城にもぐりこんでいる


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