最強の王の誕生
こっここは、どこだ?周りが暗くて何も見えない。たしか後ろから刺されて・・・
そして全てを思い出した僕は自然と怒りがこみ上げてきた。
くそったれ!なんで僕がこんな目に。僕がいったい何をしたって言うんだ!なぜだ!なぜだ!なぜだ!なぜだ!!!!!どうしてなんだよ。僕だけがなんで。
僕は親に愛されなかった。弟が僕の何倍も優れていたから。親は弟をもてはやした。いつも僕をほったらかしていた。
そうして考えているとこの世界は、僕にとってずっと地獄だった。
憎い!憎い!この世界が!全てが!僕の頭の中がどんどん暗く閉ざされそうになった時、
〈生きたいか?〉
謎の声が響いた。生きたいかだって?あたりまえだ!
〈全てが憎いか?〉
憎い!連が!南が!この世界が!
〈力が欲しいか?〉
欲しい!弱い奴らが反撃のチャンスを得られる世界を作る力が!
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〈確認しました。
「不屈の闘志」
「生への執着」
「全てを飲み込む野望」
3つの条件を達成しました。
創造と破壊の神シヴァの慈悲により魔王への進化を開始します。
そのため神の権限で龍王ドラゴナーヴァと契約し、種族進化を行います。
進化媒体となる肉体に重度の欠損が判明。ドラゴナーヴァの肉体を使い修復します。
究極最適化を開始します。〉
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その途端耐えられないような痛みが体中に起き、
「う゛っう゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
僕は叫び出してしまった。
10分くらい立って、ましになったところでまたさっきの声が、
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〈進化完了。Lv:10----->Lv:500
種族人種-->龍魔人種
職業----->創造召喚士
スキル獲得。「創造召喚」「龍王の覇気」
「龍王の鎧」「龍の咆哮」
称号-------->「七聖魔王の二柱目」
「奪略者」
加護----->龍王の義兄弟
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アナウンスによると俺はクソ強くなったらしい。さっきまで動かなかった体が動く。
ただ気がかりなのは、体が自分のじゃないような感覚がする。胸のあたりも異常に重いし・・・
そこにはあるはずのないものがあった。
谷間。そう谷間。巨乳である。・・・・・・
「なんじゃこりゃー!!!!」
俺は女になっていた。
いや待て。落ち着け俺。体なんてどうでもいいじゃないか!強くなれたんだ。それで充分。
とは言ってもやっぱり気になるので、容姿の確認はしておこう!
髪は膝下くらいまでで、前髪は左右にそれぞれひとかたまりで分けられていた。
身長は170くらいだ。
顔がどうなっているかはわからんけど、まあかわいいんだろう。
容姿の確認をしたところでステータスの確認をしよう。
タケル・ナーヴァ 17歳 男 Lv:500
職業:創造召喚士
力:500000 スキル「創造召喚」
守:500000 「龍王の覇気」
速:500000 「龍の咆哮」
器:500000 「龍の鎧」「鑑定」
魔:500000
称号「六聖魔王の二柱目」「奪略者」
加護:龍王の義兄弟
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ドチャクソ強くなってるやん!Lvの単位もおかしいし!しかも俺、魔王になってら。まあ魔王になったのは好都合だな。あっちから来てくれるわけだし。それに強くなって悪いことなんてないしな。いやーしかし自分を見捨てた神に命を救われるなんてな。創造と破壊の神シヴァ、か。今度会えたらお礼言わなくちゃな。
そうして俺は、迷宮を出るため歩き出したのだった。
------------------------------------これが、のちに世界を変える王の始まりの一歩であった。
いよいよ最強になった主人公。これからどんな物語が待っているのか?続きが気になる方はぜひ評価とコメント、よろしくお願いします!