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Power to resist fate ~最弱の男、チート能力で異世界無双~  作者: 桃翔
第1章仲間との出会い 
21/23

冒険者ギルド

街の前までやって来ました。

「入国審査があるみたいだな。」

「大丈夫なんでしょうか?」

「ぱっと見、僕達はただの一般人とそんなに変わらないから大丈夫だと思うよ。」

「まあ、万が一にも何かあったらメイ達を呼び戻してなんとかしてもらうか。」


「次。身分証は?」

「ありません。この先のギルドで作ってもらおうかと。」

「ああん?それじゃ入れないだろうが!ちっ。メンドクセーな!ほら、この先で仮身分証作ってもらえ!」

「ありがとうございます。」

「ふん!さっさと消えろ!」


唾を吐きかけてくる。

かなり荒々しい奴だったな。あんなんを門番にしてるあたり、この国は相当人を見る目がないらしい。いや、逆にあんなんだから門番やらされてるのか?


「やあ。仮身分証の発行かな?」

「はい。そうです。」

「僕は冒険者ギルドに所属しているレムだ。よろしく。」

手を差し出してくる。

「どうも。よろしく。」

握手をしたが、少し首を傾げられた。

「冒険者ギルドって聞くとたいていの人は嫌な顔をするのに。」

ああ。そんなことか。

「別に気になりませんよ。俺、そういう虐げ嫌いなんで。」

「ふーん。君面白いな。じゃー、このカードに名前と年齢、性別を書いてくれる?」

俺の前に紙が出された。俺は一瞬、年齢と性別どうしようかと思ったが、結局そのまま書くことにした。


「えっ。君って男なのか?そのなりで?」

「一応ね。」

「わかった。これで仮身分証はオッケー。後は、ギルドに行って正式なの発行してもらえ。」

「どうも。」

「それともう一つ。その手の紋章、隠しておいたほうがいいぞ。」

紋章?なんだそれ。手を見ると、右手に紋章?があった。

とりあえず冒険者ギルドにむかう。


次に来た人がギルド名を聞いて、かなり嫌そうな顔をしたのをばっちりと見てしまった。


「何なのですか!あの門番は。タケル様に失礼な態度を取って。」

ずっと黙っていたライノが声を荒げる。カードの中にいる奴らも頷いているような感覚がした。

「まあ、確かに僕だったら細切れにしてサイコロステーキにしているけど、あそこで問題を起こしていたらそれどころじゃなくなるから。」

アーサーがかなり物騒なこと呟きながらライノをなだめている。ライノは素直にわかったと言ったが、わかっているのか不安だ。こいつ、俺のことになると普段の大人の雰囲気をぶち壊して脳筋キャラになるからなー。  あとアーサーの細切れのあとのセリフ、完全に鬼殺しの奴らのネタだから。あのイキリ先輩だから、あまり使わないで。


「なあ。紋章ってなんだ?」

俺はマモンに聞いた。

「紋章って言うのは、そいつの格を表すものだ。加護をもらった奴には、必ずつく。紋章の形によってそいつがどんな加護をもらったかわかるんだが、普通は人には見せない。いらぬ揉め事になるからな。」

ほう。そんなに大事なのか。それを聞いたら出しておくのは心配だな。さっきの人にも言われたし、隠しとくか。


俺は「龍王の神技」で右手に幻術をかけ、上から包帯を巻いた。これで、“呪いの治療中の腕”になった。


冒険者ギルドについた俺達は、さっそく絡まれた。

「おい、ねーちゃん。ここはお前みたいな小娘が来るところじゃない。今来た道をまっすぐ帰んな!」

「俺達は身分証を発行してもらいに来ただけなんだが。」

「関係ねー。さっさと帰れ。」

「お前らを力付くでどかすけどいいのか?」

「はあ?お前みたいなガキ共が、俺らをどかすって?冗談でも笑えねーな。」

はぁ。猿芝居に付き合うのも疲れたなー。仕方ないか。

俺は「龍王の神技」の一つ、“龍王の覇気”を出力1%で放つ。


「はっはひー。」

それだけで絡んで来た連中は腰を抜かした。

「おい!もうバレてんだぞ!さっさと出てこい!」

案の定、俺の発言で、連中の後ろの物陰から、人が現れた。

「やっぱりばれてたか。いやー、すごいね君は。」

「当たり前だろ?こいつらは演技下手だし。お前に至っては、見つけてくださいと言わんばかりに存在が丸見えだし。」

覇気が解けた冒険者らしき奴らはがっくりとうなだれ、現れた奴は苦笑した。

「ていうか。俺が気づかなかったらどうする気だったんだ?お前らを消し炭にすることも頭によぎったんだぞ。」

「ええ。私もタケル様を侮辱したあなた方を塵にしようかと思いましたよ。」

「僕も君たちを剣の錆びにしようかと。」

「ふふふ。我が主を侮辱したのです。最大の絶望を与えてあげていましたよ。」

「こいつのことはおいといて、俺のことをガキ扱いしたことはまだ怒ってるからな。」

かなりみんな切れていたようだ。冒険者達は青ざめていた。


「申し遅れた。私はレナ。ここでギルド長をしている。」

「タケルナーヴァだ。それよりあんたによく似た奴にさっき会ったんだが、見間違いか?」

「ああ。それは妹のレムだ。実はレムから君のことを聞いてな。」

「えっ、女だったの、あいつ。」

「まあ、あの見た目にあの口調だからな。間違えても仕方ない。」

驚いた。人のこと言えないけど。

でも姉と妹で雰囲気が全然違う。姉は赤のロングを後ろで二つにくくった髪型で、女性らしい体つきをしているが、妹はボーイッシュな髪に男とたいして変わらない体つきをしている。背も高いし。

「妹は男装が趣味なだけで、胸は爆乳だぞ。」

なんだと!まあ興味ないけどな。俺は尻派だから。


「俺はガレラ。ここで冒険者をやっている。さっきは悪かったな。」

「ああ。別に気にしてない。タケルナーヴァだ。よろしく。あと俺は男だ。」

「そうかそうか。よろしくな。」

さっき絡んで来た男は、ガレラと言うようだ。なかなか図太い奴のようだ。

「魔王だって聞いたんだが、なかなかいい奴だな。」

なんで知っているんだと聞きたいが、大方、レムが言ったんだろうな。


そんな風に気さくに話をしていると、いきなり扉が開いた。

「おいおい、ずいぶんと賑やかじゃないか。下等冒険者共。」

そこにいたのは、俺の仇の連だった。まさかこんなに早く会えるとは思わなかった。

「勇者様方、本日は何用で?」

「ふん!ここを取り壊すことが決まった。即刻立ち去れ!」

「はあ?いきなりそんなことを言われましても。」

「勇者である俺に逆らうのか?魔の血を浴びた愚物共。」


なぜ、冒険者ギルドがこうも虐げられるのか。それは今の発言が原因だ。

冒険者は魔物を殺す。その時血を浴び、肉体が汚れる。それが不潔で、近くに行けば、汚染されると考えられているからだ。ではなぜ勇者一行は虐げられないのかというと、勇者達は神の加護がある。それにより、血を浴びても浄化されるからだ。

実に子供じみた考え方だが、それが信じられているのだからそうなんだろう。


「困りますよ。帰ってください!」

レナが文句を言う。しかし勇者に髪を掴まれ、反対の壁まで飛ばされた。かろうじて生きているようだ。

「テメェ!長に何しやがる!」

「黙っていろ!豚が。」

さすがに無視は出来ないので、前に出る。

「さっきから聞いているけどお前、本当に何様?」

「何だ。貴様!邪魔だ。」

「邪魔はお前だ。」

俺は“龍王の覇気”を10%にして放つ。

「消えろ。目障りだ、二度とここに入ってくんな。」

連は尻餅をついて、頷いた。ビクビク体が震えていて、かなり怯えていた。

「くそ。覚えてろ!」

捨てゼリフを吐いて消えていった。

「よかったの?帰して。」

「ああ。今はな。」





最近ジャンルが本当にハイファンタジーなのか疑問に思えて来ました。あと連瞬殺ですね。

少しでも面白い!続きが気になる!という方はブックマーク、評価、コメント、よろしくお願いします!評価は星のことだと最近知りました。

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