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夢の岸

作者: タマネギ

藻が水に揺れ、その周りで、

小魚が尾を震わせている。

谷から湧き出た水が、

命を育んでいる様子に、

私は、引き込まれ、

その水に足を浸す。


サラサラ、サラサラ、

木々が茂り、風が歌い出す。

流れの岸に座り、

その声に耳をすませば、

あの子の声がまた聞こえてくる。


足先の、冷たい水の感触。

あの子が言っていた言葉。


「そんなに、水に入ってると、

足が火照って眠れんぞ」


来るかな……。

あの子は、色が白くて、

足が長くて、笑うと顔が、

くしゃくしゃになる女の子。


来るかな。会いたいな…。

初恋は、もしかしたら、

あの子だったのかもしれない。


来るかな。

私は、今、この夢の岸で、

あの子を待っているところ。

水に足を浸して、

待っているところ……

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私はこの話の中のあの子になりたいです。 あこがれの女の子な気がします。 [気になる点] 足が長くだけは無理ですが。 (((^_^;)
2019/09/15 07:07 退会済み
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