オカマ戦隊ゴハンジャ~
以前の活動報告に書き込んだ“おふざけアイデア”を発酵させた作品。
BL風味を消して、楽しめるコメディになったんじゃないかな…と。
フィクションですよー
フィクション!
この話はフィクションです。
国や地域・建物・組織団体・登場人物は架空の存在で、実在しません。
★★★★★
某国・某県・某市の後飯町。
JAと言う組織が合併統合した際、古い建物を後飯町は購入した。
町内会の建物となったJA建物は、町民の災害時の避難場や、日頃の交流の場となった。
後飯町のJA…
ゴハンジャーの活動拠点が、誕生した瞬間だった。
この町に、“博士”を自称する人物が居る。
数年に1度、JAが忙しい季節に働く。
後は日夜、安全パトロール(コンビニと書店と玩具屋のみ)と拠点防衛(自室の守護神)と研究(ゲームとマンガとアニメが専門分野)に勤しむ“働いたら敗けだ”が口癖の50歳男性。
本名は極秘だ。
家族や本人しか知らないだろう。
田舎のコミュニティでは、あり得ないような、高度セキュリティで保護されていた。
博士は高度監視社会(田舎)システム(ご近所付き合い)を掻い潜り、ゴハンジャーの活動拠点に時々、顔を出す。
研究、安全パトロール、拠点防衛の激務をこなしての地域奉仕(数少ない社会との接点)だ。
ゴハンジャーの研究室(町内会の会議室の1つ)に、彼は居た。
時々に彼は、町内会建物の鍵当番を町内会役員の祖母に頼まれていた。
研究には資金が必要だ。
資金援助(500円~1000円のお駄賃)を受ける為、スポンサー(祖母)には頭の上がらない50歳、博士のリアルな生態が垣間見える……世間には極秘だ。
博士は、そんな苦労を伺わせず、ゴハンジャーでも研究をしている。
実に熱心な男だ。
「博士、大変です!
凄い物を見つけました!」
ニヒルなブラックと、クールなブルーが発見物と共に駆け込んで来た。
(うわ!? びびった!
急に話かけるなよなっ!?)
研究者として優秀な彼は、自分の世界に没頭していたの(コミュニケーション障害)だ。
自身を落ち着け(子供にバカにされないように)、冷静沈着に話す。
「ブラック、ブルー、何があったのだ?」
ブラック、ブルーと呼び掛けているが、純粋な某国民の少年達だ。
勿論、実名ではない。
彼が“博士”と名乗るように、彼らも“ブラック”“ブルー”を名乗っているだけだ。
10年後に黒歴史になっているか、博士のように継続しているか…謎だ。
ブラックは、黒岩あきら。
小学5年生。
腹黒な彼は、小学校に友達はいない。家族以外の話し相手は、ゴハンジャーのメンバーだけだ。
ニヒルなブラックは、そんなゴハンジャーのメンバーに対しても、腹黒さ駄々漏れ…正直、メンバーとも微妙な関係だ。
ブルーは蒼井翔。
蒼井翔は中学生になったばかり。
手足が冷え性で冷たい。
夏でもクールだ。
冬になると色白な皮膚は青みがかって見える。
文字通り“クールなブルー”だ。
そんな彼らが“大変”とする状況に、ゴハンジャー唯一の大人である博士が対応する。
『落ち着け!
落ち着いて、話すんだ』
博士、かっこよく言ったつもり。
「お、落ち着け…
お、落ち着いて、話しゅんだ」
コミュニケーション障害を抱える博士が、実際に発する言葉は、吃りまくりに噛みまくり。
本人の思う現実と、実際の現実…著しく解離していた。
これがリアル。
分かっていないのは、本人だけだ。
「博士、吃りまくり!」
「…最後、噛んだ。ダッセ~」
すかさず突っ込む子供達。
“空気を読む”“流す”そんな気配りや優しさがあれば、ゴハンジャーのメンバーにはならなかっただろう。
「う、うるしゃい!
早く、説明しろっ」
もはや、博士に大人を取り繕う余裕はない。
急いで話題を切り替える…強行策に出た。
彼は勘違いしている。
博士は、50歳ではあるが、大人ではなく。
余裕も最初からなかった事に。
精神には同レベルなゴハンジャーのメンバー。
ひとしきり、からかい合いと怒鳴り合いが続き、話題が戻った。
「これが、我が町に落ちていたんだ!」
「すっげ~んだぜ!
こんなの誰が見てるんだろな!?」
彼らが持ち込んだ物は本だ。
古いゲイ雑誌“薔○族”“ア○ン”
古いBL雑誌“大J○NE”
そして懐かしいアニメの薄い同人誌…
(あ、姉貴!?)
博士の脳裏には、床が抜けそうなのと、断捨離で泣く泣く御宝処分をしていた…年末の姉の姿が浮かんだ。
(違うだろ!? まさか、まさかだよな…
いくら姉貴でも、こんな雑な処分はしないハズだ…)
直接処分場に運ぶハズだ!
いくら何でも……
男同士絡む写真やマンガに、興味津々な子供達。
精神的な動揺で、疑心暗鬼な博士。
それでも時は流れ行く。
「博士~、お昼御飯が出来たよ~」
「カレーだよ~」
“ピンク”“イエロー”が登場した(部屋に来た)。
ピンクは百地卓也。
中学2年生だ。
料理や手芸が好きで、言葉使いも優しい。
皆から“ももちゃん”と呼ばれる、おネエmanだ。
菊池黄我
食べるの大好き。
カレーは飲み物。
白米は命。
そんな小学6年生だ。
町内会の建物の1室では、ゴハンジャー以外の活動もある。
地域サロン。
町内の老人達、奥様方、カラオケ、手工芸、料理など。
別室で料理をしていた奥様方の、差し入れを料理に参加していたピンクとイエローが持って来てくれたのだ。
いつの間にか消えて、再び戻ったブラック。
なに食わぬ顔でカレーを食べる。
ガスの大釜で炊く、地元のお米は、旨い。
ご飯は1人1杯。
おかずも一皿。
おかわりなしの厳しい町内会ルール。
2度目のお昼を食べる常習犯“ニヒル”なブラック。
まったく、メンバーでも油断出来ない存在だ。
某国・某県・某市の後飯町。
JAと言う組織が合併統合した際の、古い建物。
町内会館は、行き場の無い子供達や大きなお友達を含め、様々な町民の交流の場である。
ゴハンジャーの活動は、今日も続く。
★★★★★
卓郎が部屋から出ないから、1~2週間にせめて1回は外出するようにと。
心配した祖母が“鍵当番”と称して“ひきこもりサロン”に参加させている。
孫にひきこもりと貴腐人を持つ祖母…その心配が解消されるといいね!
念のため★フィクションですよ!
後、レッド不在は意図的です。
ゴハンジャーにはリーダーは居ません。
お読み下さり、ありがとうございます。
フィクションですよー!
フィクション!
これだけ言えば、大丈夫だよね。