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ある少女のブログ  作者: @naka-motoo
31/44

第31話 鍵、かけなきゃ

 隊員は手際よく母親の身体をストレッチャーに乗せる。


「少し吐かせました。喉に詰まらないような態勢で」


 わたしの報告を聞きながら、


「では一緒にお願いします」


と言う隊員をちょっと遮る。


「待ってください。家の鍵、かけますので」


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