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忍者転移〜異世界転移確定でした〜  作者: 最近願掛けする人っていないよね?
異世界転移編
5/7

第4話 運命襲来 前編

進展があると言ったなアレは嘘だ。

とまぁ、冗談は置いておいてごめんなさい。

確実に文字数が大きくなりすぎるので、分割する事にしました。もう少しで、もう少しで異世界に転移する・・・はず・・・。

祖父ジジイの話とは、俺が近いうちに死ぬと言う話だった。



「ど、どういうことだ!?」

「今言った通りじゃ。それ以上も以下もない。お前は若くして死ぬのだ、それも近いうちにだ」

「・・・どうしてそんなことが分かるんだ?」

「儂の勘がそういっておるからだ」


普通であれば笑い飛ばすであろう、勘に基づいた話。しかし、それをする事は出来ない。

祖父の勘はおかしいくらいによく当たるからだ。

それに祖父は忍者の末裔らしい上に何かしらの怪しい術まで使う。

どこをどう見ても普通ではない祖父が言うからこその信憑性の高さだった。


「俺が死ぬ時の期間はある程度は絞り込めているのか?」

「そうだな・・・3日以内というところか・・・」

「・・・そうか。亜弥香の奴はコレのことを?」

「知ってる筈も無いじゃろうな。伝える事が出来るはずもないだろう?自分の兄が近いうちに死ぬかもしれないと、聞いたら驚くじゃろうし。亜弥香が知っておったら逆にこっちが驚くわい」

「それもそうだな。この事は絶対に言うなよ?」

「分かっとる」


具体的な数字に出されると、意外と冷静になれるらしい。新発見だ。発見したくもないことだったが。


「それで、お前はどうするのだ?」

「どうすると言われてもな・・・。今まで通りに過ごすしかないだろう?亜弥香にもバレないように気を付けなければならないか・・・。」

「・・・自分が死ぬ瞬間(とき)を知って、そこまで冷静なのは3人目じゃぞ」

「ん?何か言ったかじいさん」

「何でもないわい。年寄りの独り言じゃ」

「そうか」


小声で何か呟いていた祖父であったが、気にするなと言われ、無視する事にした。


「・・・そう言えば忘れておったが、時間大丈夫なのか?そろそろ何時ものバスが来る時間の筈じゃが?」

「え?うわっ!マジだ!急がねぇと」

「龍威、気を付けるんじゃぞ」

「ああ、分かってるよ」


いつもより真剣な表情で忠告をしてくる祖父に、返事を返し、道場を飛び出して母屋に向かって駆けていく。母屋に着いて大慌てで支度をしていると、何処か気の抜けたような声をかけられた。声をかけてきたのは雛だった。


「あれぇ〜?どったの龍威?」

「お前、何してんの?」

「ん〜、ゴロゴロしてるよ?そっちこそ何してるの?」

「見れば分かるだろ?学校に行くためのものに決まってるだろう?」

「学校?なにそれ?」


心底不思議そうに聞き返してくる雛。


「は?」

「だから、学校って何?」

「学校は学校だろ?何言ってんだよ、お前忘れたのか?」


本当に分からない様子の雛。何かがおかしい。

いつもなら大体、この時間に一緒に登校している筈の雛が、何のことか分からないと言うのはおかしい。


「いや、お前も行ってるだろうが。一緒に登校してるだろ?」

「あ〜、そうだったわね。ごめんなさい、すぐ支度を済ませるからちょっとだけ待ってね」

「あ、ああ」

そうだったわね?(・・・・・・・)だと?・・・どういうことだ?そうであるとでも決められているのか?・・・分からん、が、とりあえずいつも通りにしておくか・・・)




--------数分後


龍威の姿は玄関にあった。妹の亜弥香も一緒にいる。

祖父の迅雷もだ。


「お待たせ」


声の主は雛だ。支度は終わったらしい。


「終わったか、早く行くぞ?」

「ええ」

「じゃ、行ってきます」

「「行ってきま〜す」」

「ああ、3人とも気を付けるんじゃぞ」

「あいあい」


祖父の見送りを受けながら登校する3人。

物語はそこから少しして始まることになるが、一部を除いて知る者はいない。

勿論、龍威自身も知る筈がないことである。



閑話休題それよりも


学校に登校するためにバス停を目指して歩く3人。

途中、バスを逃さないように少し走ってきたが、遅かったようだ。


「あ、バス来てんぞ!急げ!」

「あ〜バス!バスがぁ・・・」

「あ〜あ、行っちゃった」

「このバス逃すと次が、なぁ・・・時間かかるなぁ」


今、龍威が言ったように、さっきのバスを逃すと次は30分後である。

歩いて登校するという手段もあるが、そちらは40分程かかる。バスだと10分だ。


「仕方ない、歩くぞ」

「「えぇ――――っ!!そんな〜」」

「・・・バスを待ってもいいが、もしバスが渋滞に捕まったら遅刻確定だぞ?」

「「ぶぅ・・・ケチー」」

「・・・よし、俺は歩いて行くからな。遅刻しても俺は感知せん!」

「・・・行けばいいんでしょ、行けば」

「・・・お兄ちゃんの変態」


不承不承と言った感じで了承する雛と、何故か罵倒してくる亜弥香。


「何故俺が変態と言われなければならないのかが聞きたいが、時間も無いからとりあえず置いておく。それじゃ、行くぞ」

「「はぁ〜い・・・」」


不満気にしつつも歩き出し、学校まで後少しと言うところで事が起こる・・・。

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