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俺様、神様、創成主!?~いいえ、人間です~  作者: 慧斗
第2章 神様は、仲間たちと出会った
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第22話 チビドラゴン、人間の食事で大はしゃぎ


「これがご飯っ?人間は、こんなにおいしいものを食べるんだねっ!いいな~」


「兄さん、これ、モンスターの肉ですよね?共食いではないのでしょうか」


「あのー、創世主様?こちらの方々は何を言っているのでしょうか?」


「あ、いや、何でもないから。あはははは」


「そうですか」


 今日の晩飯は、とてもにぎやかなものになった。

 今までドラゴンの食事ばっかり食べてきた二人にとって、ステーキやグラタンは食べたことないんだろう。


「くぅ、ナオ。頼むから、人間じゃないってことがバレるようなことは言うな。共食いとか、モンスターだってことまでバレてんじゃねぇかよ。もしバレたら……」


「殺されるんでしょっ?分かってるって!」


 七面鳥にかぶりつきながらくぅがそう言う。さっきユニシロで買ったオーバーオールに着替えていて、上機嫌だ。

 ナオもおしゃれな服を着ていて、行儀よくステーキを切ろうと努力していた。でもフォークとナイフに慣れないのか、苦戦している。

 くぅとナオは、すっかり森の狩人の長の子供として扱われている。少し世間知らずなのも『ずっと森にいたからだ』とごまかせるから、後々から考えるととてもいい嘘だ。いや、嘘にいいも悪いもないんだけどな。

 ちなみに、森の狩人の長ってのは本当にいるらしい。くぅが勝手に洞窟を抜け出して森を散歩してたとき、退治されそうになったとか。まったく、くぅはずっとそんな性格なのかよ。


「創世主様。先ほど言っていた話なのですけれども、このご飯が終わりましたら私の部屋においでください」


 あの召使いが、そっと耳打ちしてきた。


「分かった」


 とは返事したものの……


「そこまでして、いったい何の話なんだ?」


 そこが、なぜかとても気になった。

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