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俺様、神様、創成主!?~いいえ、人間です~  作者: 慧斗
第2章 神様は、仲間たちと出会った
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第21話 チビドラゴンは嘘がお上手

「創世主様、お帰りなさいませ」


 門前の警備をする兵隊に出迎えられて、俺は王宮の中に入った。


「お帰りなさいませ」


 たくさんのメイドや召使いが、一斉にお辞儀する。くぅとナオは珍しそうにきょろきょろしていて、見慣れた日常のはずが何だか新鮮だった。


「お帰りなさいませ、創世主様」


「おう、ただいま」


「ところで、そちらのお子様は?」


「ああ、くぅとナオだ。今日から、俺と一緒に住む」


「し、失礼ですがそちらのお子様は、どういったご身分で?」


「身分?」


 ああそうか、そういうのを気にするのか。どうしよう、まずこいつら人間じゃなくてモンスターなんだから、身分なんて無いし。


「えーっとだな……」


「僕たちは、ドラゴンが住む森の狩人たちの長の子供です。ドラゴン退治に協力を誓うため、人質として預かられてきました。長である父は、創世主様の所で修行を積んでくるように、との仰せです」


「えっ?ナオ、ボクたちは長なんかの子供じゃむぐぐぐぐぐ」


 ナオの嘘か。あんなにすらすらと口からでまかせが言えるなんて、恐ろしい奴。


「なんと、そうでしたか。では、どうぞお入りください。あ、あと創世主様?後ほど、折り入ってご相談が」


「ん、分かった。ほらくぅ、ナオ。行くぞ」


 王宮の中は迷路みたいに入り組んでるからな。しっかりと案内しないと。

 にしても、話ってなんだろ?

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