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俺様、神様、創成主!?~いいえ、人間です~  作者: 慧斗
第2章 神様は、仲間たちと出会った
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第20話 王宮って意外と大きいことを知った

 向かう先は、王宮。創世主専用の部屋で、こいつらを買った服に着替えさせよう。それで、くぅには説教だ。あ、でも兵の奴らこいつら飼うことを許してくれっかな?


「あの、お兄ちゃんっ……?」


「なんだ」


「どこに向かってるのっ……?」


「王宮」


「王宮って……あの、王様が住んでる?」


「ねぇナオっ、それってどこなのっ?」


「着いたら分かる」


 ふぅ……。これぐらい離れれば、もう大丈夫かな……?

 俺は、足を止めると二人に向き直った。


「くぅ?お前、なんであんなこと叫んだ」


 王宮で説教って言ったけど、そこまで我慢出来そうにない。


「だってっ……そのっ……ごめんなさいっ」


「ん。言い訳しないのはえらいぞ。許す」


「ありがとっ……」


 まあ、くぅは世間知らずなところもあるからしょうがない。ドラゴンなんだし。


「よしっ、もうこの話は終わりだ!この後のことを話す」


「この後って?」


「お兄ちゃんっ、どういうことっ?」


「今から、俺が住んでるところに向かう。そこで、お前らは人間の姿のままでいろよ?兵たちにとって、お前の親であるドラゴンは大敵だ。お前らがドラゴンの子供だと知られたら、殺されかねないからな」


 くぅが涙目になる。殺されるのを想像でもしているんだろうか。


「分かったよ、兄さん。僕ら、絶対に人間のままでいる」


「ああ、そうしてくれ。お前らと一緒に住む許可を取るから、大人しくしてろよ?」


「分かったっ!」


「くぅ、お前が一番心配なんだからな」


「はぁい……」


「よし、じゃあ行くぞ!」


 えーと、確か王宮はこっちだったはず……。


「兄さん。王宮って、あれだよね?」


 ナオが指差す方向を見ると―――大きくそびえ立つ、城の姿があった。


「ああ、あれあれ」


 へぇ、外から見るとあんなにデカかったのか。


「えぇっ!今から、あそこに行くのっ?」


「ああ」


「じゃあっ、早く行こっ!」


 余程興奮してるんだろう。くぅが俺とナオの手をつかむと、ものすごいスピードで走り出した。

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