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プロローグ
少年と少女はある晴れた日に約束を交わした。
「また遊ぼう。」と。
しかし、少年はその約束を果たすことができなかった。
そう·····
風邪を引いたのだ。
その少年はあまり丈夫ではなかった。
生まれつき体が弱く家のなかで過ごすことが多かった。
少女と約束を交わした日を最後に少年は設備の整った病院の近くに引っ越すまで、
外に遊びにいくことはなかった。
さらに、その少年は非常に能天気で忘れっぽかった。
少女と約束を交わしたことじたい3日もしたらすっかり忘れてしまったのだ。
少年はついに少女のことを思い出すことなく引っ越してしまった。
少女は毎日その場所で待っていたのに。
これは、少年と少女が世界の命運を懸けて闘う話である。