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胡蝶之夢

 それから、ジャックは本当に顔を見せなくなった。

 わたしには侍女が五人も付けられて、交代で世話を焼かれた。それでやっと、世話役がひとりしかいないことのおかしさに気付かされた。相手にだって生活がある。いくら仕事とは言え、他人に付きっきりなんて、疲労も辟易もするはずだ。

 ジャックは文句も言わず、朝から晩までわたしの世話をしていた。他の人間に任せることはなく、毎日毎日、わたしが起きてから眠るまでどころか、たとえ誰もが寝静まった真夜中や早朝でも、呼べばすぐやって来ていた。

 わたしは、そんな献身に感謝もせず、恨み言ばかり言っていたのに。

 賢者は少し、と言ったが、五百歳を超える男の少しなど当てにならないもので。

 ジャックはそれから三年、わたしの前に姿を見せなかった。

つたないお話をお読み頂きありがとうございます

続きも読んで頂けると嬉しいです

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