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1991  作者: 駒沢愛歌
3/4

第3話


翌朝目覚めると、「竜太郎学校の仕度したのか?」と母さんが訊いて来た。

そうか、中1だと学校があるのか。これまた懐かしい制服を着て学校に行った。

アキラと哲夫もみんな若い。

アキラが「ギルガメ観る?」と訊いてきたから僕は「観るけど、観ない!」と言ったら、どっちだよ!とツッコまれた。「竜太郎今日一緒に帰ろうぜ」哲夫もな!なんだか懐かしすぎて泣きそう。中1だけど中身は45歳のおっさんなのに。


学校の帰り道アキラと哲夫三人で帰った。「飯島愛カワイーよなー」「イジリー岡田おもしれーよな」

当たり前だけどみんな独身だ。

哲夫の家に遊びに行こうとなった。

そういえばよく哲夫の家に遊びに行ったものだ。

すべてが懐かしい。


哲夫の家から帰ると、母さんが「須藤さんって女の子から電話あったわよ」って言ってきた。

そうかこの頃携帯がないのか。しかも須藤さんてこの頃の彼女だ、電話をかけなおした。

すると今から会えないか?の誘いだった。僕はわかったと言うと、「いつもの所に5時ね」とだけ言われて

電話が切れた。僕は思い出していた。いつもの所ってどこだっけ?あ、ブタ公園だ!そして確かこの日須藤と居るところをヤンキーに見られて絡まれるんだったよな。僕は自転車でブタ公園へ向かった。



5時にブタ公園につくと須藤がいた。僕らは中1らしい会話を楽しんでいた。少しするとやはりヤンキー達に見つかった。僕は即座に土下座をした。須藤はビビっている。ヤンキー達は僕の土下座にみかねて帰っていった。「亀井君大丈夫?」に「余裕」と返した。でも中学生のヤンキー相手に中身45歳の僕が土下座

は悔しかった。それより今日はギルガメの日だ!帰って準備しないと。僕は懐かしの須藤と別れた。

2024年ではきっと須藤もママだろう思いながら自転車のペダルを漕いだ。

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