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1991  作者: 駒沢愛歌
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第2話


この日も正月休みだった。


この歳になると代謝が落ちて太ってくる。だからジムに行くようになった。ジムはまだ閉まっていた。

仕方ないから家の近所をジョギングする。一時間くらい走ってやめた。これだけでもかなり汗をかく。家に帰ってシャワーを浴びた。風呂上がりのビールが凄く美味しい。今日はスリーピースバンドのもう一人、哲夫と飲みに行く約束をしている。哲夫はドラム担当だった。居酒屋『飲んべエ』に行くと哲夫が先に飲んでいた。僕は遅れてゴメン!と言ってビールを頼んだ。ビールが届いて改めて乾杯をした。哲夫は結婚していて子供がいる。口癖は「結婚は墓場だ」だ。

哲夫にギルガメッシュの件覚えているか訊いた。


「オナニー見られたアレだろ?」


「そうそう」


「俺がさ1991年に戻れるとしたらどうする?」


「竜太郎大丈夫か?」


「なんか戻れそうな気がするんだよね」


「本気大丈夫か?」


「へへ、飲もう!」


哲夫は疲れている感じだった。


結婚って大変なんだなと思った。




映画などでタイムスリップ物は沢山ある。その中でも僕が最初に思いついたのは「テルマエ・ロマエ」だ。あれ、確か風呂場で時空をさまよう話だよな。僕はなんでか真似してみようと思った。風呂に湯船入れて入ってみた。湯船に潜りこないだのように強く念じてみた。すると頭の中で映像が流れ1991年の映像が映った、その時だった湯船に潜っていた僕は苦しくなって顔を上げた。どこかの風呂場にいるようだ。あ、これ昔の僕ん家だ!本当にタイムスリップに成功した!風呂の鏡を見ると僕は中1なっていた。


母さんの声がする


「竜太郎まだお風呂かい?」


「あ、もうでる!」


声まで変わってる!



風呂から出ると若い姉がテレビを観ている。僕は新聞を見てみた1991年11月になっている。


僕のオナニー事件の前日になっていた。中1の時の僕の懐かしいいパジャマに着替えて、懐かしいベッドで寝た。

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