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なろう系主人公になろう!  作者: 酒茶漬け
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プロローグ?

 この物語はフィクションです。同姓同名の人物や団体、運営管理者その他諸々とは一切関係ございません。予めご了承下さい。


 それっぽい事を言ってみましたが前書き回です。でははりきっていってらっしゃーい!

 さて、いきなり過ぎて何事かと思うかも知れないけれど早速この夢の世界を創造して行こう!


 この真っ白でまだなーんにも無い夢の世界で憧れの『なろう系主人公』に!…

 私は言うなれば神!創造神!どんな世界を冒険しよう?

 世界は?『魔法の使えるファンタジー』かな?

 もちろん先に述べた通り『冒険』しよう!キャラメイクどころか世界から作るなんて夢満載だよね!まさに『ソウゾウ』神。

「妄想癖はもう仕方の無い事なのでしょうが寝言は寝てから言って下さい」

 まだ何も無いはずの世界に自分以外の声が響く。そのあまりに辛辣無慈悲な言葉に目を丸くしていると声の主がいつの間にか目の前に居た。

 腰まで伸びる黒髪に鋭い吊り目。一見華奢な幼女だが大人の雰囲気を醸し出す不思議な少女だ。

「私の役目は世界の管理。悪戯に設定を破綻させないようにバランスを取る者と思って頂ければ幸いです」

 管理者だって?運営?運営なのか?!いや待て待て、監督私だよね?何で管理されてるの?運営って本来私だよね?!や、そもそもオンラインゲームみたいなノリで言ってるけどこれってゲームなの?自作系??いやいやそれより本当はこの幼女何者?

 貴族令嬢のような洗練された礼をする少女。裾の長い真っ黒なワンピースの端を摘んで優雅に振る舞っている。台詞内容と言い回しがまるで噛み合っていない。所謂毒舌家、あるいはツンデレの可能性も否定できない。

「私の詮索は結構。あなたでは考えたところで時間の無駄と言うものでしょう」

 背筋はしなやかに伸び、キリリとした立ち姿は気品に溢れている。眩し過ぎて直視できない。そして言葉が一々トゲトゲしていて刺さる刺さる…

「話が進みません。呼びたければ『ウンエイ』とでも呼んで頂いて結構です。お好きになさって下さい」

 私の考えは筒抜けらしい。エスパーだろうか?

「設定は大事ですよ。1度作った設定を簡単に覆したら世界は破綻します。もしその様な事になったら世界が暴走する前に私が世界を壊しますのでそのつもりでいて下さい」

 あ、流された。ウンエイさんめんどくさくなったんだろうか。とりあえず壊されない様に頑張ろう。ウンエイ様破壊神様っと…。

「その皺1つ無さそうな脳味噌でも最低限理解して頂けたようですので良しと致しましょう」

 心なしか得意気な顔ですましているウンエイさん。私はけちょんけちょんに言われて涙目だと言うのに。

「では空っぽの頭と骨しかない身体、切られて殆ど残ってない尻尾を持っているかの様なスケルトンフィッシュなあなたとあなたの世界に知恵と肉を少しばかり与えていきましょう」

 気を良くした様なウンエイ様。しかし何だ…私は魚だったのか!?しかもスケルトンて骨じゃないか!

「話が進みません。設定盛り込み過ぎてどこかに飛んで行ってしまった様な状態になっていますよ」

 『飛ぶ骨魚』…本当にどっか行き過ぎてる…。取り敢えず話を進めて貰わないと尺的な問題でもうアウトなんじゃないかと…まだ人残っていると良いなぁ。そもそも人居るのかなぁなんてメタい事この上無いけど思わずにはいられない。

「コホン。あなたが脱線しているのがいけないのではありませんか?その上飽きるなどタチが悪いですよ。とにかくその飛ぶ骨魚さんはそんな美味しさの欠片もない状態で確定して良いのですか?」

 いや、勘弁して下さいください…まともな肉と皮と出来れば人型でお願いします…

「私はいっそそのままで良いと思いますが仕方がありませんね。あなたには過ぎた能力かと思いますが『擬態』を許可します。泣いて喜ぶと良いでしょう」

 取り敢えず助かったのかなぁ。本体がいかにも弱そうなアンデットで擬態して人型で…でもこれでやっと始められる。

 さぁ始めよう!私の私による私のための私の世界の冒険譚を!

「その前に基本性別と年齢と職業、家庭環境などの設定をして逝きなさいな」

 字!字!!そもそもスケルトンに性別あるの?!職業とか冒険家じゃなくて?

「グダグダと…良いでしょう、私が決めて差し上げます。冥土の土産にお聞きなさい。性別『女』、年齢『20歳』、職業『自称冒険家』、家庭環境『超普通』。名前は『チュウニ』で良いでしょう。どうせ「我が右目に封印されし古の〜」みたいな事を言うのでしょうから。さぁ、お逝きなさい」

 だから何でその字ー!!!ノリは好きだけどそんな名前ー?!そして何故自称なのぉぉぉおおおーーー!!!


 こうして本当に私の冒険が始まる?のだった。

 …やめてよね?この打ち切りみたいな始まり方やめてよね?!

 中身の無い見切り発車で出発した今作ですが、某プロ作家様も言っていた気がします。

「やれると思ったらやれてしまうんですよ」

 格好良いですね!やりましょう!やってやりましょう!きっとできる!頑張りましょう!

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