表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

癖がでたな

まぁ、全てはヒロイン次第だなぁ...頑張れ。お兄様!


「お嬢様。こちらの人形でよろしいでしょうか。」


うわ!びっくりした。音も無く急に現れるとびっくりしちゃうじゃないか!


「だ、大丈夫です。あ、ありが....いえ、下がってください。」


危ない危ない...。いくら貴族令嬢でも、使用人に物を取ってきてもらったくらいでは謝らないよ。

つい癖がでたな...気をつけないと!


「わかりました。」


サササ....。と下がっていった。

確かあの人の名前は...ん?あれ、おかしいな。名前がでない...。

この頭は記憶力とか本当いいから、一度聞いた名前とか忘れづらいのに...まぁ、そういう時もあるかな。


さ、使用人に見られた時点で、もう遅いけど。鏡を元の状態に戻す。


それにしても、家族と対面するの、少し怖いな...。いや、記憶とか性格の面では問題ないと思うんだけどさ。今、妙に大人びてるからさ...。

うぅ、なんか緊張するなぁ...。


「エルー!」


ふぁっ!この声は...


「お兄様!」


直後、ガチャッという音ともに、ふわふわした白い髪が目に入った。


「エルー!会いたかったぁ。好きだよぉ〜エル〜。」


「はい!お兄様。私もお兄様のことが大好きです!ところで、今日は何か予定があったりしますか?」


「ないよ。ないない!エルとの時間を引き裂かれるのは嫌だからね。エルが早めに終わらせたよ。なんたってお兄様は天才だからね。」


「ふふっ!そうですか、お兄様凄いですね!」


私が褒めると頬が緩み、だらしない顔を浮かべるお兄様。


白髪で桃色の瞳。ふわふわな髪と、タレ目に見える眠たげで、私よりも少し色素が薄い桃色の瞳。


背は私よりも少し高いくらいで、男の子にしては華奢な方だ。


日焼けを知らない、病弱かと思わせるほどの真っ白な肌に負けないほどの白い髪。そして色素の薄い桃色の瞳と華奢な体格。

その姿はどこか神聖さすらも感じるほどだ。


そんな自慢な兄。兄の自慢は容姿だけでなく、能力的にも素晴らしいのだ。


剣術をやらせれば2日目で師範に一本を取ったり。

勉学をやらせれば1年分の教材を3日で完璧に仕上げられたり。

魔術をやらせれば4日目で炎の大精霊と契約したり。


とにかく、兄はなんでもやれるスーパー超人なのだ。


この国の王子すらも兄には勝ったことがないという.....そんな凄い人が兄って、私、恵まれてるなぁ。


まぁ、私も記憶力はいいし、天才の部類に入ると思うよ?でもさ。近くにこんな天才がいたら自信なくすよね?

だから私は必死に頑張ったんだよ?来る日も来る日も、勉強勉強。まだ魔術の訓練はできないから勉強をした。

幼い時からこんなにやる子って、私だったらちょっと怖いな。


そのおかげで私は神童と崇められる...訳なく、なぜか何も言われなかった。

褒めるか恐怖するかのどちらかのアクションはあると思ったのに.....。


え?だって私、結構凄い子だと思うんですけど?

3歳児でもう中等部三年生の学習終わってますよ?


これは私の素の力ですよ...?前世の記憶チート無しでこれって、結構凄い気がするんですけど?


まぁ、仕方ないか。そういうものだと思えばいいんだよね.......。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ