天国か地獄
「ははは、鉄男は嘘だ。鉄男って誰だよ!ははは、」
おっさんは、楽しげそうに言っている。
「はぁ」
「そう気を落とすな。」
別に気を、落としている訳じゃない。ただ、期待ハズレで悲しんでるんだよ。
「俺の名前はな、グランス=シエリーアだ。呼び名は~、」
おっさん=グランスは、人差し指を、顎にあて少し考えて話を、続けた。
「何でも、いいや。」
この時、楓はふと思った。
(おっさんイベントは、まさか昔、最強の勇者でしたとかな)
気になる、そして、
「おっさ、じゃなくグランスさんって、昔はなんて呼ばれてましたか。」
「ん、昔か、昔は、最ーー」
俺は、ごくり、と、喉をならし
「最弱勇者と、呼ばれていた。」
「あぁ~~~!!俺の人生、大工屋の手伝いかぁ~~~!!」
「どうせ、毎日15時間働いて、朝は5時にたたき起こされ、起きなかっら、トンカチで頭たたかれ起こされて、飯は、塩おにぎり1個に漬物、労働の後は道具の片付けに家の掃除・・・、」
「あぁ~~~、や~だ~。」
俺は頭をかかえて地面にうずくまった。
「何言ってんだ?とりあえず、家行くぞ。」
「え、あ、う、うん。」
グランスの家に行く途中、グランスは言った。
「俺にはな、孫がいんだよ。」
どうせ、猫型ロボットの友達の、ガキ大将みたいなやつやろ。
俺がそんなこと考えていると、
グランスの家についた。待ち合わせ場所から約5分ぐらいでついた。
ここが俺の家だ。
その家は、2階建てで、家の素材は大半、木でしめている大きな家であった。
そして、中に入ると、
「お帰り~。」
と、言う、かるやかな声が聞こえた。
その、声の主は、
銀髪のロング、瞳は赤く、すらっと、した体型で、
白をベースにした服を着ている、美少女であった。
「はじめまして、ルーナって言います。」
ルーナは、天使のような笑顔で楓を見た。