コウル先生
朝、リアは水気を連れて職員室に来ていた。
水気はというと校門の手前でようやく目を覚ました。起きた水気は周りをキョロキョロと見て一言。
「帰っていい?」だった。
この一言にはつい切れそうになってしまった。
職員室に入り担任の先生のところまでいく。
「先生おはようございます。」
「おはようリア。そっちのこが水気君か、よろしく頼むよ。私は君たちのクラスの担任をしているコウルだ」
眼鏡をかけた女の先生だった。
「これから君にはクラスを決めるための魔性検査を受けてもらう。この検査の結果しだいでAからFまでのクラスになる。
といってもFクラスなんてどう頑張ってもなれる方がおかしいくらいなんだけどな。」
どこかバカにしたように言うコウルに反応したのはリアだ。
「待ってください先生、同じクラスなんじゃないんですか‼」
「落ち着けリア。聞いた話だとなかなかのやり手なんだろ。だったら信じてみろって。」
「うん~。…わかりました」
リアはすねたようにほほをふくらませたが先生に言われしぶしぶ了承するしかなかった。
水気はコウルと一緒に体育館のような場所まで来た。
「せんせ~これから何すんの~?」
「お前…話聞いてなかったのか?これから検査するっていただろ。」
「えぇ、そんなのしなくてもいいよー。どのクラスでもいいよ。」
「そんなわけにはいかないんだよ‼」
そういうとコウルは声をひそめて「それよりお前あの場ではああいったがほんとに強いのか?見た目もそうだがあんまり魔力が感じれねぇんだが。」
水気は胸を張りながら
「それはそうだよ。元々魔力の少なさには自信があるから。」
コウルは呆れたのか引きつった笑みを浮かべるだけで何も言わな…言えなかった。