激痛か完治か・・・
冬休みの間ぐらい学生を忘れてニートとして過ごしたい…_(:3」∠)_
「私たちはあなたを倒します…そしてこの先の冒険へと行くんです!!」
そして氷の矢を飛ばそうとしたとき、それより早く男の足元から巨大な蔓が生えてきて、男を締め上げた。
慌てて振り返るとクロットが種が入った瓶を持っていた。
「後輩の方がしっかりしてるとあっては、僕としても先輩としてのプライドがあるからね」
「は、はい」
クロットにネルチャも並んだ。
「わ、私も」
リズ。トイス。リンドル。テレ。皆が武器を構えた。
「おいおい、そんなやる気満々なところ悪いが、死体一つ見て怖気ずくようなひよっこ共に俺が負けるわけねぇだろ。みんな仲良く奴隷商にでもうっぱらってやろうか?」
余裕の笑みを浮かべる男は、体に魔力をためると素手で、体を絞めていた蔓を引きちぎった。
少し離れていたところで、様子を眺めていた水気。
「あれ?なんかやる気出したよ?」
「あれが本来の彼女たちですよ。初めて見た死体というのは誰だって怖いものです。」
「そんなもんかなぁ?」
「僕は彼女たちの背中を押しましたが、それも元々彼女たちの強い心があってこそでしたから」
「ふ~ん。なら終わったら教えて」
「起こしても起きないくせに...みないんですか?」
「見てるのも面倒くさいしあの感じなら大丈夫でしょ」
「彼女たちのことは信頼してるんですね」
「別にそんなんじゃないし」
「昔を思い出しますか?僕は僕ができてからしか知りませんがあなたは何度同じことを繰り返したんですか?」
「うるさいなぁ。も~寝るっ」
「あらら...本当に寝ちゃった。なんか気に障ったかな?まぁいいや。僕は見よこっと」
「はぁっ」
「そんなんじゃ俺には傷一つつかないぜ」
全員が連携を行っても男は最低限の動きでそれを交わしていく。
「武器っていうのはこうやって使うんだよ」
そういいながらも男が手にしたのは、落ちていた石ころだった。
男は石に魔力を込めていく。
「ほいっと」
それをリンドルに向けて投げた。
リンドルは横に少しとんで避けたが、リンドルの横を通り過ぎる瞬間、男がこぶしを強く握った。
その瞬間
「きゃぁぁああ」
大きな音と、悲鳴とともに、爆発を起こした。
リンドルは数メートル飛ばされ、岩にぶつかって止まった。
「ぅぅ...」
何とか意識はあるものの、とても立てそうにはなかった。
「ネルチャ、これをリンちゃんに」
心配だが、男から意識を離せない一同。
そんな中で、クロットはネルチャに、黄色い団子のような食べ物を渡した。
「…ふぅ。<ホール>」
背を向けたネルチャに攻撃をしようとした男は、突然の巨大な魔力に、クロットを見た。
「どこ行こうとしてるの?」
男は、いつの間にか笑みが消えていることにも気づかずに、立ちすくんでいた。
「そこは危ないよ?」
クロットが言った瞬間、男の足元から地面が消えた。
「くそっ」
手を伸ばしたが届かなかった。
リンドルのもとについたネルチャはクロットに渡された団子をリンドルに食べさした。
するとリンドルの体にあった傷がみるみる消えていった。
最初はうめいていたリンドルも次第に落ち着いてきて、傷が消えた時には何が起きたのかがわからない。といった感じにぽかんと呆けていた。
「傷は大丈夫?」
ゆっくりとうなずくリンドル
「あの、今のは?」
戸惑うリンドルだが、ネルチャもまた答えは持っていなかった。
「わかんない。でもこの前、薬草とか回復薬とかいっぱい買ってたからまたなんか作ってたのかもね。それより私たちもそろそろ行こ。」
手を差し伸べるネルチャ。
「はいっ」
手をつかんで立ち上がるリンドル。
二人は急いで戻った。
「あのありがとうございました。」
戻るとすぐにクロットへお礼を言った。
クロットはリアやトイスたちと、連携を取りながら、男と戦っていた。
男の体には複数の傷がついていた。
余裕気に笑っていた顔も今では本気になっていた。
クロットも体のあちこちに傷をつけていたが、リンドルを見て、安心したように微笑んだ。
「よかった。ちゃんと聞いたんだ。あれは激痛が走るか完治するかのどっちかだから心配してたんだ」
「……え?」
リンドルとネルチャは顔を見合わせた。
リンドルは男と対峙した時以上の恐怖と今までに経験したことのないほどの安堵をこの時同時に味わっていた。
激痛じゃなくてよかったーーーってしみじみ思うよ




