朝に一苦労
朝、水気とリアは走っていた。.............少し違った。
確かに走っているがリアが水気をつれて走っている、の方が正しいだろう。
水気はリアが以前出した子猫が何倍にも大きくなったような猫......どちらかというとライオンのようだ。そのライオン(仮)に乗せられまだ寝ていた。
それは朝の出来事。
「起きてください!茶ぁ見ぃさぁん」
リアは一生懸命になっていた。
主に水気を起こすために。
「今日から学校へ行くんですよ。早くしないと遅れちゃいますよ」
「うるさいなぁ。今日は休む~」
「子供じゃないんですから起きてくださーい。」
その時壁をノックする音が聞こえた。
「リア~、またやってるの?遅れるわよ。」
そういいながら入ってきたのは
「えぇ、.........仕方ない、またあれを...」
すると、シルカがリアに
「リア~あれ使ってみなさいよ~。できるんでしょ?」
「できるけどいいのかな~」
「大丈夫よ。起こすよりはそっちがいいんじゃない?そもそもなかなか起きないわよ。」
「わかった。」
そういうとリアは詠唱を始めた。
以前よりも魔力も大きくふくれていっている。
「......我が誓約し精霊......水であり生でありこの世のすべての根元にして全てを奪う終焉、今ここに命じる、姿を現せ。…...... “水の精王”」
唱え終わるとリアの周りに蝶が飛んできた。
前回の時と同じようだが違う点があった。
蝶はリアの全身を覆っていった、そしてリアが青い蝶にさらに魔力を流すとリアの周りを覆っていった蝶がリアを離れリアの前で形を作り始めた。
ひときわ大きく輝くと、そこに現れたのは以前の子猫とは違いライオンを何倍にもしたような大きな生き物だった。
リアが唱えている間、シルカは整えたり準備をしていた.........水気を。
こうして時は再び進んだ。