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無気力チーター  作者: maiki
カールの国『ロール』
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戦いの乱入者


(帰って寝たいな...)


「ハァ...」



今の気持ちを表すような長いため息の後水気は顔だけを動かして目の前の八人とその精霊を一人一人確認していっ…………一人一人?


ひとり...ひとり



「ねぇねぇ別に全員とやる必要は...」

「始めっ‼」



水気がようやく気づきかけ、しかしそれを言おうとする前にシルカの合図で始まってしまった。



「ま...」

「ウォール」

「ライティングアロー」


水気が「待って」と言う間もなく水気の周囲が、そして視界が恐ろしいほどの光によって白く塗りつぶされた。



あまりに眩しかったため仕方なく水気は目を閉じ、収まるのを待った。






この光を起こしたのはリアとリンドルである。


始めの“ウォール”。これにより水気の回りに水の壁を八つ円になるように出現させた。


光源はリンドルの“ライティングアロー”である。



元々光を反射しやすい水属性の“ウォール”だが魔力量、そしてその制御に優れたリアが行うことによりそれは鏡のように反射しさらには増幅させるようになった。


数度の反射を経て増幅した“ライティングアロー”は最後に爆発し、さらな何倍にも光を巻き起こした。




これを一瞬にして起こせたのは沢山の練習により完璧にタイミングを合わせた二人だからである。いわゆるコンビネーションスキルである。





リズとクロットはリアとリンドルによって起こった光の爆発、そこで生まれた水気の隙。

その間に土魔法を使いネルチャ・トイス・リア・テレの人形を造り、本人達はテレの魔法を用いて背景に溶け込み...ようは隠密で移動していた。

しかし、



ドォォォオオオオン!!!!!!




数秒後ようやく光が収まったとき水気の目の前で爆発が起こった。



それは水気だけでなく、リアやネルチャ、クロットさえも予想していない出来事だった。


ただ...乱入者を除いて。





「はーーい!!みなさーーん!!お取り込み中すみませーーーーんんん!!!」





向かい合う水気と八人の間に突如現れた、二人のフードで顔を隠した黒服の人物。


そのうちの片方が男とも女とも判断できないような、不愉快と思える甲高い声で叫んだ。



あまりの出来事に水気と向かい合っていた八人のうち、四人が土の塊と化して溶けた。



そして水気の背後や左右から本人たちが現れた。



水気は気配として気づいていたので特に驚かなかった。

どうやらあまりの出来事に集中が溶け、魔法が解けてしまったようだ。





こうして四人と五人の間に立った形になった謎の人物。


謎の人物と言えばシルカも最初は謎の女性的な感じだったが、目の前の人物は雰囲気が全く違った。



シルカの時は雰囲気のつかめない感じだったのだが目の前の人物からは殺意や狂気といった負の感情が溢れていた。




全員がそれを感じ、シルカでさえ息を飲んで見守るなか、目の前の人物はそのフードを脱いだ。




二人の人物を見て全員が目を見開いて驚愕した…二つの意味で。



一人は目を虚ろにした青年…コブキ・レイ。


全員が内心で、またか......と思った。



問題はもう一人の人物。


恐らくこの場にいる全員が知っているだろう。

リアとトイスが0クラスになる以前、Aクラスだったときの担任…………コウルだった。


コウルは狂気的な笑顔で水気に振り向いた。



「水気、久しぶりーー」


手を振るコウルだが、水気の反応は......



「誰?」







爆発は大したことなかったものの、また面倒なことになったのかな~、と思っていた水気。



突如現れた変な二人。



自分には関係ないと思っていた水気だったが、嫌な予感は当たる方だと自覚していた。



案の定ため息を吐こうとした水気にフードを脱いだ二人のうちの一人が自分の名前を呼びながら手を降っている。



二人の顔を見てもピンと来ない。

本当に知り合いかな?そう思った水気は頭を傾けて聞いた。



「誰?」





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