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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
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第五試合 レーシアVSテレ




「早速始めようか」




クロットとリズの試合が終わった直後、準備万端とばかりに出てきたレーシアが体育館の中央で目の前を見た。


目の前には対戦相手であるテレが……居なかった。



「もー待ってくださいよー。れーちゃん」


皆が待機している場所からちょこちょこと走ってくるテレ。


そんなテレを見てレーシアが。


「遅いぞテレ。何してるんだ?さっさとやろう」



「なんですかそれ!クロットさんとりーちゃんの試合が終わった瞬間にさっさと消えたのはれーちゃんじゃないですか‼」



レーシアの言いぐさに顔を赤くして地団駄を踏むテレ。


「あ、あぁごめんごめん」


「もお二人ともいい?そろそろはじめるよ」


テレをなだめるレーシアの後ろから出てきたシルカが二人の間に入る。



「あ、すみません。準備OKです」

「大丈夫です!」



慌てて自分の立ち位置まで戻るレーシアと顔を赤くしたまま戻るテレ。



二人の間に立ったシルカが二人が戻ったのを確認する。



「よし、それじゃあ始め‼」


『レーシアVSテレ』




レーシアは二本の剣を抜くと地を蹴って駆け出した。



テレは迎え撃つように両手をレーシアに向けた。

「“フレイム”」



ゴオオという音を出しながらテレの両手から炎が渦を描きながらレーシアに向かっていく。


「“雷速”」


フレイムが当たる直前レーシアの姿が消えた。



「えっ!?」


突如消えたレーシア。

その姿を探してキョロキョロと辺りを見渡すテレ。


「こっちだ」


(いつのまに!?)

テレの背後から聞こえた声に慌てて振り返るテレ。



レーシアが剣を降り下ろす。


「なっ!?」

しかし今度はレーシアが驚く番だった。


剣がテレに当たる直前、今度はテレが消えた。

いや、消えたというよりは……溶けた。



土の塊と化したテレがドロドロと流れだし、その泥がレーシアの足にまとわりつく。


「うわぁ」


飛び退こうとしたレーシアだがまとわりついていた泥が瞬時に固まり動くことができなくなってしまった。


「くそっ」


どうにかしようとするレーシアだが足元はびくともしない。



そんなレーシアの前方、ちょうどレーシアが始めに立っていた場所の地面に穴が開きテレが出てきた。



「いつから人形だったんだ?」



動きを止めて聞くレーシアにテレは微笑みと同時に返した。


「フレイムを放った直後です」


自信が苦手な魔法をここまで使いこなすテレの才能にレーシアは嫉妬を覚えた。


「……そうか」



レーシアは一言、短く返事をすると両手に持っていた剣の柄を合わせ、そこを片手で握った。



レーシアの本来の武器とは異なるため、いつものようにとまではいかないもののレーシアはそれを回し始めた。

しかし、回そうとするがすぐに片方を落としてしまった。


(ようは使い方次第だよ)


レーシアは昨晩の夢の中での水気の言葉を思い出した。



すぐに剣を拾うとその剣の柄の端先に魔力を流した。


二つの剣にそれぞれ異なる電気を流すことで二つは磁石のようにくっついた。

さらに剣の刃の部分は電気を帯びたことになり剣自体の威力も向上した。



「やばい‼」


レーシアが抜け出そうとしたことにいち早く気づいたテレは急いで魔法を詠唱した

「“ロックガン”」


テレの回りの地面に転がっていた石が浮かび上がった。


テレは右手で鉄砲の形を作るとレーシアに狙いをつけた。


「バーン、バーン、バーン」


それに反応するように石がレーシアに向けて勢いよく飛んでいった。




ドーンッという凄い音がしてレーシアのいた場所が爆発した。

土煙が舞うなかでレーシアのいる場所にテレの撃った石が勢いよく飛んでいった。



「バーン、バーン、バーン、バーン」


テレはなおも同じ場所に石を撃ち続ける。


石は全て同じ場所に命中した。



悲鳴も響かないなか、土煙が消えた。



「え!?」


しかしそこにレーシアの姿はなかった。



「最後の最後で油断したな」


ビリッ……



テレの背後で声がした直後、全身が麻痺して動けなくなったテレは地面に倒れた。


テレが倒れたときその背後には手に電気を纏ったレーシアが立ってテレを見下ろしていた。


その顔には笑みが浮かんでいた。






「う、うぅ……まだ痺れます」


自身の掌が震えているのを見るテレは今、駆け寄ってきたシルカに支えられてどうにか上半身だけを起こしていた。


レーシアは少し得意気な表情で

「土で足元を固められたときはさすがに焦ったが、すぐに魔法でとどめを刺さずに目の前に現れたときになんとか行けそうな気がしたよ」


「うぅ……」


丁度自分でも気づいていた自身のミスを言われて唸るテレ。


そんなレーシアにテレは

「まぁ、精霊を使われていたら結果は逆になっていたかもしれなかったけどね。とにかく勝ったのは私だ。だからテレ……私に魔法を教えてほしい」


レーシアの顔をポカンと見つめるテレ。


「魔法というよりも使い方かな?少ない魔力量でも魔法をしゅりょくに使う相手に勝てる方法を教えてほしい」


そう言って微笑むレーシアに


「わかりました」


まだ少し痺れる身体で立ち上がったテレは同じように微笑みを返した。





こうして長いようで短かった初めての戦いは幕を閉じた。



その夜、みんなで集まっていた所でシルカが。

「それにしても君たち、皆なんか成長してたわね。どうしたの?急に」


リア達は顔を見合わせて笑った。


しかし、事情が読めないシルカとクロットは頭を傾けている。


それにしても、と続けるシルカ。


「皆が、お互いに何を望むかって思って楽しみにしてたら自分に足りないことについて教え合おうなんて君たちはもっと成長するね」


そう言って微笑むシルカ。



少しの沈黙のあと、今度は全員が声を出して笑った。





ようやく全員終わったー‼


ここからどんどん動いていきます。



姉を探して異世界へ!?

もよろしくお願いします。

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