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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
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第四試合 クロットVSリズ

「お願いしまーす」

リズがストレッチを終えて武器を構える。



「うん、よろしく」

向かい合うクロットもストレッチを終えた。




「じゃあ二人とも準備はいい?」

シルカが前に出てくるが。



「あ、ちょっと待って」

止めたのはクロットだ。


「ん?どうしたの?」

シルカが聞く。

リズも頭を傾けている。


クロットは笑いながら続けた。

「この試合さ、武器を禁止にしない?」


「え…………ああ」

シルカは何かに気づき納得した。


「え?ちょっと待ってよ。それってどういうこと?」

リズは気づいていないのかキョトンと首を傾けている。


「つまり、魔法と精霊の特訓をしてくれるってことよ」

シルカがリズの肩を叩きながら言った。


「おぉ、本当にいんですか?ありがとうございまーす」

リズはクロットに抱きついた。




「じゃあ今度こそいい?」


「はい」

元気よく返事をするリズ。


「うん、いいよ」

クロットも頷いた。



「それじゃあ第四試合…始め‼」



『クロットVSリズ』


二人は同時に仕掛けた。


「「“グランキューブ”」」


二人の周りの地面が正方形にくり貫かれて宙に浮かんだ。

四角くなった地面はそのまま二人の周りを周回する。


二人が同時に手を相手に向けた。

キューブも同時に動きお互いのキューブが衝突した。


衝突した二つのキューブは競り合いになることなく土の塊となって落ちた。


「ドミネイト」

その魔法で落ちていた土の片方が球状に固まり、再び宙に浮いた。


この魔法を使用したのは、クロットだった。



「なっ!?」

リズは驚愕の表情を浮かべた。



「もおリズちゃん、あれで終わりだと思ったらダメでしょ」


クロットはまるで生徒に教える教師のようにリズに諭す。


そのままクロットは手をリズに向けた。


浮かんでいた球状の土は前に進みながら地面へと近づいていきリズの目の前に迫る頃には転がって進んでいた。


威力とスピードを上げて襲ってくるそれをギリギリで避けた。



「グッ……」

しかし完全には避けきれず右手を負傷してしまった。



リズはクロットと距離をとると詠唱を始めた。

リズは精霊を召喚しようとしていた。


「闇に紛れし静かなる精霊、硬き殻を纏いて我前にその力を現せ。顕現せよ………うわっ!?」


リズの足元に土の塊がいくつも飛んできた。


それに気づき慌てて避けたリズだったが、おかげで詠唱を中断してしまった。


続けて塊が飛んでくる。

リズはジグザグに走り避けていた。


「ほらほら、あんな堂々と精霊の召喚をしてたら妨害されるのが落ちだよ」


話す間もクロットの攻撃は止まず、リズは逃げ続けていた。


反撃も出来ず、逃げ回るしかなかったリズだがしばらくして攻撃が止んだ。



「すぐ…………なんで」


急いで反撃しようとしたリズだったが、その動きが止まった。



「召喚って言うのはこういう風にやるんだよ」


得意気に笑うクロット。

その背後にはリズも何度か見ている狼のような精霊、クロットの精霊である“地のグランドウルフ”が構えていた。



「どうやったんですか!」


あまりの早業にリズは試合中だということも忘れて、クロットに駆け寄った。


ドンッ!!


しかし、途中でリズの前に巨大な穴が開きリズの足を止めた。


「教えてあげてもいんだけど、ネタばらしは終わってからね」




その後も精霊と魔法を上手く組み合わせて攻撃してくるクロット相手に何度も精霊を召喚しようとしたリズだったが、その度に妨害を受け、精霊が出せなかった。


そのまま試合は続き

「そこまで。勝者はクロット‼」


最終的にほぼ無傷のクロットが勝利を納めた。





負けてしまったリズだったが意識はあり、回復薬を飲みながら、クロットと話をしていた。


「色々と教えてください」

「勝ったのは僕なんだけど…まぁいいか」


クロットは真剣なリズの眼を見て了承した。

「後で、魔具の実験台になってね」

恐ろしい言葉を続けて。



「今回リズちゃんに教えておくのは二つ」

クロットは指を一本たてる

「一つは傷について」

「あっ」


言うやいなやクロットは自身の腕に刃を立てた。

少なくない血が垂れる。

突然の出来事にリズは眼を丸くする。


「回復は魔法ですると光魔法だけだけど」

「あの‼大丈夫なんですか?」


話を続けようとするクロットをリズが中断させる


「ん?ああ、大丈夫これくらい。それよりも今からすることをちゃんと見ててね」


何でもないように言うクロットだが、腕からはいまだに血が垂れている。


「“プロテクション”」

クロットが魔法を使うと地面の土が浮かび左手を覆った。

それはまるで土でできた鎧のようだ。


「あっ」

流れていた血も止まっていた。


「これがプロテクション。これをするとサポーターの役割をしてくれるから傷の進行を止めることができる」


クロットは腕を数回動かして見せたあと回復薬を飲んだ。


「プロテクトの応用技、プロテクション。

プロテクトのような盾や鎧を創るんじゃなくて、あくまでもサポーターの役割をするだけ。」


それに、と付け加える。


「属性によって変わってくるけど、水や木と違って土は基本至るところにある。こういうのを利用しやすいのは土属性の良いところの一つだよ」


続いて指を二本立てて

「二つ目。それは召喚のタイミング」

「タイミング……」

「そう、リズちゃんは詠唱するときに止まってたよね。魔力が大きくなることも合わせて詠唱中ですから攻撃してくださいっていってるようなものだよ」


「あ…………」


リズは何かに気づいた。


「いくら早く詠唱できてもこれから強くなる敵に合わせて通用しなくなるから、何か違うことに気を引き付けたり工夫が大事になってくる。リズちゃんも後半は盾を出したりしてたけど一番いいのは動きながら詠唱をすることかな」

「動きながら?」

「今回は禁止にしたから使えないけど、武器で近接攻撃したり、攻撃を避けたりとかそうやって動いてるときに詠唱を続けるのが効果的だよ」


なれるまでは大変だけど。そう締め括ったクロットがリズに手を差し出す。


そうして、自身の体が完全に回復していることに気づいたリズは手を引いてもらい立ち上がった。


後日リズが悲鳴をあげることになるのはまた別のお話…………




次の第五試合はテレVSレーシア

姉を探して異世界へ‼


もよろしくお願いします。

無気力チーターとはまた違った感じが楽しめると思います。

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