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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
73/91

第三試合 水気VSシルカ 決着

爆発によって煙が包む。

煙が晴れてきた。シルカは息を飲んだ




「コンビネーションすごいね」

煙の中から水気が出てきた。

煙によって黒くなった服。

爆発によって所々破れたり、傷がいっている服。


しかし、水気の身体には傷一つついていなかった。


「あれで無事ってどんだけよ……」

シルカは全身から冷たい汗が出ていることに気づいていなかった。


水気が服についた埃を払うように手を動かしていく。

手が触れた場所から服がまるで最初からなかったように傷が消えていく。


一通り終えたときにはすでに水気はいつもと変わらない姿で立っていた。



ウゥゥーーー


ルイが鳴いた。

全身を炎で包んで水気に突っ込んでいった。


「ちょ、ま、まって‼」


シルカの声が耳に入っていないらしく、止まることなく水気へ向かっていく。

ルイは暴走していた。


「ガル、ルイを止めて」


ガルがルイの前に樹で造った壁を出現させた。


ウーーーー


ルイは勢いをそのままに樹壁に突っ込んだ。

そして、樹壁を貫いた。


ルイは翼をはためかせさらにスピードを加速させる。


このまま水気に当たればさすがに無傷ではすまない。

下手をすると木端微塵こっぱみじんになるかもしれない。



水気はルイに向けて手を伸ばした


ルイは一際高く鳴いた。


水気の前に青い壁が出現した。


壁はどんどん分厚くなっていきルイへと延びていく。


燃えさかるルイと青い壁がぶつかった。


ジュゥゥゥ


ルイに触れたところから壁が溶けていく。それほどまでにルイは熱くなっていた。



水気が片手をあげるとルイの身体が凍りついた。


ジュゥゥゥ


ルイを固めていた氷がだんだんと溶けていく。



ガルルルル…………グオオォォォ


ルイが横から飛び付いてきたなにかと絡み合いながら壁へと飛ばされていく。


キュウゥゥーーー


先程とは違い弱々しくなったルイの鳴き声が響いた。



壁から巻き起こる煙の中から起き上がる一つの影があった。


「……ん?……白?」


反応したのは水気だった。


水気が白と呼んだもの……それは精霊だった。

ライオンを何回りか大きくしたような精霊。

リアの精霊を模して水気が創った精霊だった。




「勝手に出てきたの?……そんなこと初めてだな~」


水気は言葉ほど驚いた様子もなく歩きながら白に近づいていく。


「あ、る、ルイ‼」

シルカも剣を放り捨ててルイへと駆け寄っていく。


ルイはシルカの声にハッとなったように起き上がり、回りをキョロキョロ見る。

そんなルイにシルカが駆け寄って支える。

激しく燃えていたルイはすでに落ち着いていた。


「もう、なにがあったの……」

シルカはルイの羽に包まれた身体に顔を埋めた。



「ねぇねぇ……どうするの?」

隣から水気が聞いてきた。


「……え、あ、ああそうね……続き、やりましょうか」


水気とシルカは中央に戻って再び向かい合った。


「それにしても、水気君も精霊を出すとは思わなかったわ。それだけ追い詰められた?」

「いや、そうでもないんだけど勝手に出てきたみたい」

「か、勝手に……」

シルカは驚きを通り越してあきれていた。


「まあ、いいや。続きやろうか」

「え、ええそうね。」

「白、あの二体任すね」


白はうなずいた。


ルイは俯いていた。

「ルイ、あの子は強いわよ。よろしく頼むよ」

ルイは顔をあげて大きな声で鳴いた。



「ルイ、ガル、行って」


ルイとガルが一歩を踏み出した。

そのとき二体の足元に亀裂が走った。


二体の前に白が立ち塞がった。


「なら、こっちはこっちでやりましょうか」


ガルとルイ、白が駆け回り、激しい攻防を繰り返す。といっても白が圧倒的におしている。



シルカが片手剣を拾って構えた。

水気が地面に手をつくと土が盛り上がり剣の形に変形した。


「たまには水気君からもこない?」

「え~……はぁ。わかったよ」


じゃあいくよ。という声を残して水気は姿を消した。


キーン


シルカは慌てて振り返って剣を防いでいた。


「すごいね。反応できたんだ。」

「なんとかね。それよりもどういうこと?一瞬で背後に回るって」

シルカは微笑みを浮かべた。

「でも……君の剣は軽いよ」

シルカは水気の剣を弾いた。


「だってもう終わりだもん」

「……え…… あ」

気がついたときにはシルカは倒れていた。

顔の近くに折れた刀身が落ちている。


シルカは最後に振り絞った

「……ちょっと……チート過ぎない?」シルカは意識を手離した。



勝者は水気


「……ん、ここは?」


シルカが目を開けると高い天井が目に入った。

身体の痛みはないが寝ている所が硬いせいか腰に響く。


「……あっ!?」

ようやく自分の状況を思い出したシルカ。


水気との勝負。

ルイの暴走。

水気の圧倒的なチートぶり。


「そういえば負けたんだった。」

「あ、母さん大丈夫?」


リアがシルカが目覚めたことに気がつき駆け寄ってきた。


リアの話では気を失って十五分程度経っているらしい。


シルカはあることに気づいた。

「水気君は?」

リアは言いにくそうに顔を反らした。

「え、ええと……茶見さんは宿題無しにしてって言って部屋に戻っていっちゃった」

「ハハハ……」

シルカは乾いた笑い声を出した。




次の第四試合はクロットVSリズ

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